【アイビスSD】オールアットワンス キレにキレた!ラスト1F11秒1 連覇へ加速

デイリースポーツ

2022年07月28日(木) 20:59

 切れ味を見せつけたオールアットワンス(撮影・三好信也)

 「アイビスサマーダッシュ・G3」(31日、新潟)

 前年覇者オールアットワンスが、美浦Wで迫力十分の動きを披露。しまい重点の内容にしても、ラスト1F11秒1は出色だ。この1年間は苦しんだが、15-16年のベルカント以来、史上3頭目の連覇に向けてがぜんトーンが高まってきた。また、重賞初のJRA女性騎手対決を前に、藤田菜七子のスティクス今村聖奈オヌシナニモノも最終調整を無事に終えた。

 1年前の活気がよみがえってきた。朝一番の美浦Wを単走で発進したオールアットワンス。抜群の行きっぷりをなだめながら4角を回ると、直線は重心を下げて鋭く加速。馬場の真ん中で風を切り、昨年以上の迫力で疾走した。

 全体時計は5F71秒8(3F38秒4)と控えめだが、ラスト1Fは11秒1と切れに切れた。中舘師は「先週まで長めからやっているので、当週は“シャープさを出してほしい”という指示。暑い時季の輸送も控えているからね」と、しまい重点の意図を明かす。その上で「昨年と比べて馬がしっかりしてきた。大事に使っているから傷みが少ない」と成長ぶりを強調した。

 3歳の身で臨んだ昨年の当レースを快勝。その後の3戦は着順を下げているが、「最近はゲートを出てすぐに挟まったり、(直線競馬で)枠が悪かったり…。そういうレースが多かった」と指揮官に悲観の色はない。暑くなるに伴い、体調も上向いてきた。「牝馬は暑さに強いからね。冬場は歩様がゴツゴツする馬が、この時季はそういうのもない。コース相性もいいし、普通の状態で使えれば」。連覇に向けてムードは上々。千直女王の復権は近い。

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