【キーンランドC】レイハリア「函館ウッド調整」と「ブリンカー装着」で連覇見えた/トレセン発秘話

東京スポーツ

2022年08月24日(水) 18:25 1 6

キーンランドCに出走予定のレイハリア(c)netkeiba.com、撮影:高橋正和

 通称“裏函”と呼ばれる札幌競馬開催中の函館競馬場の開場期間は今週いっぱいまで。しかも札幌競馬場に移動する馬に関しては水曜(24日)までの退厩が義務付けられている。何でも美浦、栗東の両トレセンをはじめ各地へ帰厩する馬が多い一方で、一度にフェリーに乗れる馬運車の数が決まっていることから、このような流れになっているのだとか。

 で、ここからが本題。GIIIキーンランドC(28日=札幌芝1200メートル)に照準を定め、ギリギリまで函館で調整してきた馬は、水曜に追ってその日のうちに輸送するか、前日(23日)までに追い切りを済ませるか、変則的な調整を強いられることになる。

 今年の該当馬はヴェントヴォーチェマウンテンムスメレイハリアの計3頭となるのだが、連覇を狙うレイハリアに関しては神経質になる必要はない。なぜなら昨年も同様のパターンで調整(水曜に追って、その日に移動)を行い、最高の結果を手にしているからだ。

「今年も函館での調整を選んだのは、やはりウッド(コース)にこだわってですね。脚元が少し曲がっていて、下がウッドチップ以外だとどうしても負担がかかってしまうんです。函館に坂路があれば最高なんですが(笑い)。追い切ってすぐの(札幌への)輸送は決して有利ではないかもしれませんが、昨年はクリアしてくれたので」(担当の実川助手)

 たとえ強行軍的な輸送になっても、脚元に最適な環境を優先させる戦略。実際に昨年、成果を上げたことで、その選択に迷いはなかったようだ。

 一方、レイハリアにはさらなる推し材料があることにも触れねばなるまい。それがこの中間の追い切りから装着しているブリンカーだ。

「気性面で散漫なところがあったので、これまでは左側にチーク、函館スプリントS(4着)では初めてメンコも着用しました。前走後に松岡ジョッキーからブリンカーの進言があって。僕自身も賛成でしたし、1週前追い切りに乗ったジョッキーも実際に効果を感じてくれました」

「函館でのウッド調整」+「ブリンカー装着」=「レイハリア連覇達成」となるか。

 振り返れば、昨年のキーンランドCで一気の4連勝を決めた後、記者は余勢を駆ってスプリンターズSに参戦するものだとばかり思っていたのだが、その後も休養を挟みながら大事に使われ続けてきた。1週前追いを済ませた時点で474キロにまで増えた馬体に「先生が成長を促す使い方をしてくれたのが良かったんだと思っています」と実川助手は笑顔を見せる。

 今の成長モードをもってすれば、昨年から4キロ増の斤量55キロでも、連覇の可能性は決して小さくはないのでは。

(函館の退去間近野郎・立川敬太)

関連情報

みんなのコメント

1
フィルタ

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

ニュースを探す