「キーンランドＣ・Ｇ３」（２８日、札幌）

　連覇へ向けて視界は良好だ。２１年の覇者レイハリアは２４日、函館Ｗで単走追い。馬なりでリズム良く駆け、４Ｆ５４秒０-３８秒９-１２秒５を計時した。見守った田島師は「輸送もあるので半マイルからサラッと。先週併せ馬でいい動きだったし、単走でも力みなく走れていた。うまく体を動かせていたね」とうなずく。

　４着と復活の兆しを見せたのが前走。トレーナーは「積極的な競馬で次につながるイメージ。よく踏ん張れていた」と手応えをつかむ。デビュー２戦目以降、左側だけチークを着用していたが、最後まで集中できるようにと今回はブリンカーに変更。追い切りでも使用し、「馬込みを嫌がるのかな。着けた効果もある」と効き目に期待する。

　斤量５１キロも味方に、４連勝を飾った２１年のＶから１年-。「体がしっかりして、調教でも動けるようになっている。斤量は増えるけど、経験を積んだ分で挽回してほしい。連覇した馬がいないので覆したいね」と力を込める。充実した出来とブリンカー効果で、マイナスデータも振り払ってみせる。