【菊花賞】栗東レポート ガイアフォース(杉山晴紀調教師)

ラジオNIKKEI

2022年10月19日(水) 18:49

10月23日(日)に阪神競馬場で行われる第83回菊花賞(GI)に出走を予定しているガイアフォース(牡3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)について、杉山晴紀調教師の追い切り後の共同記者会見でのコメントは以下の通り。

「前哨戦を2頭で勝つことができて、そういった有力馬で大一番に臨めるというのは、改めて身が引き締まる思いです。この馬は新馬の後にヒザを骨折という経緯があって、今までずっと坂路での調教がメインなのですが、1週前の追い切り内容を踏まえて、今週はしっかり終いを伸ばすことができました。

追ってからの反応も良かったですし、ジョッキーとも話しましたが、非常に満足する動きだったと言っていました。セントライト記念の時の1週前追い切りと比較して、あの時よりも終いの反応が若干重たく感じたので、そこを踏まえて、今日の追い切りは、終いピリッとさせる意味で、強めといった内容でした。馬も自分からしっかり動いていましたし、反応も良かったので、仕上がったかなと思います。

前走の後、1週間ほど短期で育成場に放牧に出して、しっかり疲れを取ってもらって、また菊花賞に備えて改めて入厩しました。前走は、今までで一番本気で走ったようで、多少疲れはありましたが、その疲れも取れて戻ってきてくれたので、そこからは至って順調です。

セントライト記念は、枠順も、相手を見るちょうどいい枠だったので、道中も2着馬(アスクビクターモア)をずっとマークするという、理想的な上手い競馬が出来ました。早めに馬体を併せにいって、力勝負に持ち込んで、ねじ伏せたというか、改めて力のある馬だと思いました。

(馬体重がプラス8キロだったことについて)あくまで、菊花賞を見据えて、気持ち余裕を持たせた造りではあったのですが、それを考えると成長分と合わせて半々という感じです。一走一走力をつけてきている馬ですし、必ずセントライト記念のレースが次につながると思います。

ヒザの骨折に関しては、復帰レース以降、全く影響が無いまま来られています。本当に、一回一回の競馬ごとに馬がたくましくなっていって、ここまで来るというのは、当初の予想以上というか、思っていたより強くなったと思っています。

良馬場の小倉で、2000mでレコードタイムという内容を考えると、3000mの方がいいとは必ずしも断言はできないのですが、強靭なスタミナを持っていると自分自身は思っていますので、あとは力でなんとかこなしてくれないかという思いです。

とにかくこの馬のリズムで、リズム良く道中運べれば、本当に長い脚を最後まで使ってくれる馬だと思っていますので、とにかくこの馬の競馬が今までと同じように出来たらいいと思っています」

(取材:三浦拓実)

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