阪神競馬で行われる2歳女王決定戦。来春の牝馬クラシックを占う上でも重要な一戦となる。ここでは新進気鋭、注目の若手予想家・サンデー氏にレース展望を綴ってもらった。
◆信頼度の高いデータに注目
牝馬のレベルが上がっている近年ではありますが、今年のメンバーはこの時期にして重賞勝ち馬が5頭も出走するハイレベルな一戦となりました。
目移りするようなメンバーですが、こんな時こそ素直に実績のあるデータに注目してみます。ここでは過去10年の勝ち馬全てに該当するデータを2つ紹介します。
・キャリアが2戦 or 3戦
・全出走レース3着以上
この2つに当てはまる馬が素直に優勝候補と考えて良さそうです。新馬勝ち直行 or 4戦以上走った馬は苦戦を強いられています。そして3着に負けた経験があるのは昨年の
サークルオブライフのみで、他の9頭は全てのレースで連対していました。
さらに現在5年連続で
アルテミスSか
ファンタジーSの勝ち馬が優勝しています。今年の該当馬は
ラヴェルと
リバーラなので、この2頭はデータ的に注目したいですね。
◆先頭から最後方まで有力馬が揃う
展開も面白くなりそうなレースです。先行馬、差し馬と脚質が有力馬でハッキリと分かれているので、予想のやり甲斐があります。ここでは脚質ごとの注目馬を紹介します。
・逃げ
まずは
サンティーテソーロです!新馬戦こそ福島1800mで3着に敗れましたが、2戦目は中山1600mで逃げ切り圧勝しています。続く
サフラン賞も逃げて完勝しているので今回も逃げると思われます。スタートセンスが抜群なので内枠なら勝つチャンスはさらに広がると思います(1枠1番に決定)。
もう1頭は
リバーラです!
ファンタジーSは10番人気の低評価ながら淀みのないペースを刻んで逃げ切った内容は評価できます。スタートが速いので今回も逃げ争いに加わりそうで、1600mの距離延長をこなせれば勝ち負けになる存在だと思います。
・差し
まずは
ラヴェルです!
アルテミスSをほぼ最後方から直線大外一気の末脚で勝利しています。スタートが遅いのでこのレースにおいては心配な点になりますが、能力は間違いなく高いので楽しみな1頭です。
もう1頭は
リバティアイランドです! 前走の
アルテミスSでは
ラヴェルを捉えきれず2着に敗れています。ただ、直線は200mしか追えていないので今回は逆転する可能性もあると思います。川田騎手が継続騎乗できることになり、どちらにしても
リバティアイランドの能力は素直に信頼できるでしょう。
・自在
最後は
ウンブライルです。スタートは遅いですがスピード能力はメンバートップクラスだと思っている馬です。先行しても控えても力を発揮できる自在性が魅力です。2勝はともに1400mですが、関東馬で阪神を既に経験している強みもあります。兄
ステルヴィオ、姉
ステルナティーアも2歳GIに人気で挑戦している良血なので、この舞台での期待が高まります。
◆結論は展開を追究して
2歳戦ということで実績が少ないので展開予想は難しいです。私は新馬戦を見た時に
阪神ジュベナイルフィリーズはこの馬で勝負すると決めている2頭がいます。
ウマい馬券では枠の並びを加味して、しっかりと展開を突き詰めて予想しますので今週もよろしくお願いします!
(文=サンデー)
「いいね!」の付いたコメントが、まだありません。