【川崎・全日本2歳優駿予想】地方勢かJRA勢か いずれ劣らぬ精鋭揃う2歳ダート王決定戦

2022年12月13日(火) 17:00 1 5

期待が懸かるヒーローコール(撮影:高橋正和)

 第73回全日本2歳優駿・JpnIが14日、川崎競馬場の1600mで14頭の2歳馬(JRA5、南関東3、他場6)が争う。2歳ダート王決定戦に参戦するのは、いずれ劣らぬ精鋭ばかり。交流重賞はJRA馬優勢の場合が多いが、このレースは近5年で地方馬が2勝。

 地元馬として初めて優勝したヴァケーション(5番人気)が制した19年は、2着こそJRAアイオライト(4番人気)だったが、3着に南関東所属で9番人気のティーズダンクが飛び込んだことで、3連単は28万5290円の大波乱となった。

 今年も地方勢力に有力馬がおり、その筆頭はヒーローコール(浦和)。目下、川崎コースで4連勝と破竹の快進撃。ここへのトライアルでもあった、前走の鎌倉記念・SIIは3番手追走から順位を上げ、直線に2番手で進入。ここから、グッとエンジンを吹かし、2着に2馬身差と後続を切って捨てた。

 この時手綱を執った左海誠二騎手は「まだまだ強くなる」と2歳馬らしからぬ堂々としたレースぶりに舌を巻いていた。今回は左海が調教師試験に合格し、11月末日で騎手を引退。調教師に転身したことで新コンビでの参戦だが、スイッチしたのは南関リーディング1位の森泰斗騎手と不安はまったくない。JRA勢撃破への期待がかかる。

 とはいえ、JRA勢力ももちろん強敵そろい。オマツリオトコは前走の兵庫ジュニアグランプリ・JpnIIを3番手の好位追走から直線で鋭く脚を伸ばして4馬身差で圧勝。ダート3戦3勝の負けなしで重賞制覇を果たした。直線の長い川崎なら、より持ち味の瞬発力が生きそう。重賞連勝で砂の王となるか注目が集まる。

 その前走で2着のスペシャルエックス(北海道)も怖い。2走前は鎌倉記念に参戦して2着と、遠征競馬で善戦を続けているタフガイだ。父はダート王のダノンレジェンド。その父譲りの快速馬で、たぐいまれな先行力は魅力。交流の舞台でも、自分の競馬に徹しての好勝負に期待がかかる。

 先日、調教師試験の合格が発表された福永祐一騎手を背に参戦するのはペリエール。札幌での新馬戦、休み明けの前走と制し2連勝。どちらも3馬身半差つけての圧勝を決めている。キャリア2戦も1600mは守備範囲で、コーナー4つのコースも経験済み。好勝負が期待できる。

 さらに、負けなしの3連勝で臨むハセノゴールド(船橋)、地元の利を生かせるコンプラドール(川崎)、ダート転向で(3)(1)(1)着と才能を開花させたデルマソトガケ(JRA)、地元重賞制覇からJBC2歳優駿・JpnIIIで4着と好走したオーマイグッネス(北海道)など素質馬が多数参戦。

 目が離せない一戦だ。若駒たちの熱い戦いのスタートは、20時10分に切られる。

(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)

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