【中山記念】ヒシイグアス8カ月ぶり復活V 直線で先行馬ゴボウ抜き いざG1へ

デイリースポーツ

2023年02月27日(月) 06:00 0 7

 ライバルをねじ伏せたヒシイグアス(左)=撮影・園田高夫

 「中山記念・G2」(26日、中山)

 長期休養明けも何のその、5番人気で一昨年の覇者ヒシイグアスが快勝。直線の急坂を力強く駆け上がり、重賞3勝目をマークした。鞍上の松山は今年の重賞初勝利。2着は外から伸びた8番人気のラーグルフ、3着には逃げた7番人気のドーブネが粘り込んだ。1番人気のソーヴァリアントは見せ場なく9着に敗れた。

 強烈な北風を切り裂いて、一昨年の覇者ヒシイグアスが復活ののろしを上げた。

 最も実績を残す舞台とあって、スパートのタイミングは分かっている。序盤は中団の馬込みで我慢させると、3角過ぎから徐々に上昇を開始。直線で一瞬、スタニングローズと接触するシーンはあったが、うまくクリアして外へ持ち出すと、鞍上の右ステッキに応えて先行馬をゴボウ抜きにした。

 5着に終わった21年秋の天皇賞以来の騎乗となった松山が振り返る。「きょうは風が強かったので、馬群の中で競馬がしたかった。とにかくリズム重視。この馬の競馬をしようと思ってました」。これでコンビ実績5戦4勝。表情に自信の色がうかがえた。

 8カ月ぶりの一戦に、鞍上は「うまく厩舎が仕上げてくれました」と感謝する。それもそのはず、前走の宝塚記念2着後に重度の熱中症を患い、入院も経験するなど生死の境をさまよった。馬主の阿部雅英氏は「調教師からはそこまで聞いていなかった。私に心配をかけないようにしてくれたのでしょう。無事にレースができて、復活してくれて良かった」と目を細める。

 なかなか順調に使い込めない中で、手にした重賞タイトルは3つ。松山は「まだまだやれる馬。次もやってくれると思います」と、いつしか7歳の春を迎えた相棒にエールを送る。今後について具体的なレース名は示さなかったものの、「状態が良ければ春はG1へ行きたい」とオーナー。伝統のG2を制して勢い十分。高々と帆を掲げ、さらなる上の舞台へと突き進むのみだ。

いま読まれています

みんなのコメント

0
フィルタ

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。
  • 「いいね!」の付いたコメントが、まだありません。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

ニュースを探す