【大阪杯】ジェラルディーナ上向き!余力たっぷりCW1F11秒5 斉藤崇師も納得「先週よりいい」

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2023年03月30日(木) 05:25 2 16

団野大成を背にCウッドをレヴェッツァ(左)と併せ馬で追い切るジェラルディーナ

 芝中距離路線の実力馬がそろう「第67回大阪杯」の追い切りが29日、東西トレセンで行われた。昨年エリザベス女王杯を制し、有馬記念3着とG1で好走したジェラルディーナは栗東CWコースで軽快なフットワークを披露。12年3冠牝馬に輝いた名牝ジェンティルドンナの娘が2度目のG1制覇を目指す。

 全身を使ったフットワークで軽快に駆け抜けた。ジェラルディーナは団野(レースは岩田望)を背にCWコースでレヴェッツァ(5歳3勝クラス)と併せ馬。序盤は2馬身先行し、リズム重視で進める。余力たっぷりに直線に入ると外ラチ沿いからグイグイ脚を伸ばし、手綱を持ったまま併入。6F84秒1~1F11秒5を馬なりで刻んだ。斉藤崇師は「全体的にしっかり動かし、いい追い切りができた。先週よりひとつ状態が上がって、いい状態で臨める」と満足げに語った。

 昨秋のオールカマーで重賞ウイナーの仲間入り。続くエリザベス女王杯は18頭立ての大外枠から突き抜け、G1初制覇を飾った。前走・有馬記念は致命的な出遅れがありながらゴール前、馬群の外から追い上げて3着。「昨年の秋から心身ともに大きく成長している。有馬記念に関しては出遅れ、3コーナーでもバタついた。その中で、あそこまで追い込んだのは(今後の)可能性を感じさせる走りでした」と振り返る。

 新コンビ・岩田望はデビュー5年目の22歳。昨年はキャリアハイの103勝を挙げ、全国リーディング6位。今年も年明けのスポニチ賞京都金杯(イルーシヴパンサー)を含む33勝で川田、ルメール、横山武に次ぐ4位。毎年、勝ち星を伸ばし続けるトップジョッキーだがJRA・G1は【0・1・0・31】で昨年の高松宮記念ロータスランドの2着が最高着順。岩田望は「大舞台になればなるほど鞍上の一瞬の判断が大事になる。自分の技量をG1で発揮できていないことが悔しい」と現状を捉えている。

 先週、高松宮記念ファストフォースに騎乗した団野が同期初のG1制覇を飾った。「うれしかったけど、やっぱり悔しい気持ちもありました。大成(団野)とは小学5年の時に乗馬苑で出会って、そこからずっと一緒。刺激を受けたし、何としても結果を出したい」と前を向く。同期の活躍に触発され、G1に対する思いがより強くなった。G1馬の騎乗を依頼された重みを受け止め、ただ力を引き出すことに集中している。 

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