“史上最高額のGIウイナー”の称号をかけて、ショウナンバシット(牡3、栗東・須貝尚介厩舎)とダノンタッチダウン(牡3、栗東・安田隆行厩舎)が皐月賞(3歳牡牝・GI・芝2000m)に挑む。

　2頭は21年セレクトセール1歳の取引馬。ショウナンバシットは3位の2億6000万円(いずれも税抜)で国本哲秀氏、ダノンタッチダウンは4位の2億4000万円で(株)ダノックスが、それぞれ落札した。

　国内のセールで取り引きされた馬に限れば、過去最高額の重賞勝ち馬は19年きさらぎ賞を制したダノンチェイサーの2億5000万円。G1勝ち馬では19年菊花賞と21年天皇賞(春)を制したワールドプレミアの2億4000万円となる。したがってショウナンバシットが勝てば、“史上最高額のGIウイナー”、さらには“史上最高額の重賞ウイナー”になる。また、ダノンタッチダウンが勝っても、ワールドプレミアと並んで1位タイの“史上最高額のGIウイナー”となる。

　今年の皐月賞には、他にも2億2000万円のシャザーン、1億4000万円のフリームファクシが参戦。超高額馬対決の行方にも注目したい。

【21年セレクトセール1歳の高額馬ベスト10】
(1)3億円・オープンファイア(牡、斉藤崇史厩舎、父ディープインパクト・母ゴーマギーゴー)、3戦1勝
(1)3億円・リプレゼント(牡、中内田充正厩舎、父ロードカナロア・母ファイネストシティ)、未出走
(3)2億6000万円・ショウナンバシット(牡、須貝尚介厩舎、父シルバーステート・母ギエム)、5戦3勝
(4)2億4000万円・ダノンタッチダウン(牡、安田隆行厩舎、父ロードカナロア・母エピックラヴ)、3戦1勝
(5)2億2000万円・シャザーン(牡、友道康夫厩舎、父ロードカナロア・母クイーンズリング)、3戦2勝
(6)2億円・スイープアワーズ(牡、友道康夫厩舎、父ディープインパクト・母スイープトウショウ)、1戦0勝
(6)2億円・チャンスザローゼス(牡、中内田充正厩舎、父エピファネイア・母ヴィンテージローズ)、3戦2勝
(6)2億円・ユティタム(牡、須貝尚介厩舎、父ジャスティファイ・母ジペッサ)、3戦2勝
(9)1億9000万円・アドマイヤイル(牡、友道康夫厩舎、父サクソンウォリアー・母アイムユアーズII)、3戦1勝
(10)1億6500万円・エゾダイモン(牡、武幸四郎厩舎、父ハーツクライ・母メジロツボネ)、5戦1勝
(10)1億6500万円・ダノントルネード(牡、中内田充正厩舎、父ハーツクライ・母シーウィルレイン)、3戦1勝