「ＮＨＫマイルＣ・Ｇ１」（７日、東京）

　大混戦の３歳マイル王決定戦。重賞で２度の３着があるショーモンに、強烈な追い風が吹いている。５日に引き当てた枠は２枠４番。橋口師は「偶数の内。絶好枠ですね。スタートのいい馬なので、ロスなく行ける」と戴冠へ向けたスタートラインに満足そうにうなずく。

　前走のアーリントンＣは、離れた２番手を実質単騎逃げの形。ゴール前では後続にのみ込まれそうになったが、粘りを見せて３着を死守した。「逃げ馬のペースに付き合わされて苦しい展開だったんですが、最後も差し返してくれた」と勝負根性をたたえつつ、「使ってガスも抜けています。状態はいい」と上積みを強調する。

　レース当日の東京競馬場は雨予報。渋った馬場が得意なマインドユアビスケッツ産駒だけに「もともとパワーがあって、前走もこなしてくれましたからね。うちの馬にはプラス。切れ味のある他の馬の脚が鈍ってくれたらいいですね」と望むところ。天も味方にする。

　初の東京コースにも「大きなフットワークなので、広いコースは間違いなくいい」と指揮官の自信は深まるばかり。金曜朝は栗東坂路で軽めの調整をこなし「前走より体も絞れていて雰囲気はいい。楽しみですね」と、にやりと笑った。“笑門”に福は来るか。