【ヴィクトリアM】スタニングローズ大迫力!トモの筋肉がボリュームアップ

スポニチ

2023年05月11日(木) 05:30

坂井瑠星が騎乗し、坂路で動きを確かめられたスタニングローズ

 ◇厳選超抜リスト

 G1企画「厳選超抜リスト」は、栗東坂路で追い切った昨年の秋華賞スタニングローズをイチ推しだ。

 牝馬らしからぬ、ダイナミックなフットワークで登坂した。4歳牝馬スタニングローズは坂井を背に単走、しまい重点。最初の1Fを15秒4で入り、徐々にペースを上げるとラスト3Fは14秒0→13秒0→12秒0と奇麗な加速ラップを刻み、馬場の真ん中をグイグイ駆け上がった。全体時計は馬なりで4F54秒4。高野師は「時計は抑え気味でエネルギーを出し過ぎないように、というのがコンセプト。動きは非常に良かった」と胸を張る。

 前走・中山記念5着の馬体重はデビュー最高となる494キロを記録した。調教を見ても分かるようにチップを高々と蹴り上げる姿は、まるで牡馬のような迫力。以前と比べてトモの筋肉のボリュームが増した。「いい肉体になってきて、見た目が素晴らしい。元々、完成度は高い方だったが、それプラスの成長を感じている」と目を細める。

 前走後は背中に疲れが出たため、予定していた大阪杯スキップしたが先月21日、放牧先のノーザンファームしがらきから栗東に帰厩すると順調に調教メニューを消化。日に日に体調面は上向いている。指揮官は「大阪杯に関しては使おうと思えば、使える状態でした。(やめた)影響はなくて、いい状態で栗東に戻ってきたし順調です」と自信を持って送り出す。

 昨年2月のこぶし賞1着以来、1年3カ月ぶりのマイル戦。「本質的にはもう少し長めの距離が合うのかもしれないけど、東京マイルは底力が問われる舞台。G1を勝った馬はとんでもないですから。マイルでも広いコースならやってくれるでしょう」。昨秋、紫苑Sから秋華賞を連勝し、G1ウイナーの仲間入りを果たした。このメンバーに入っても実績は見劣らない。持ち前の先行力を生かし、真っ向勝負でマイル女王の座を狙う。

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