「
オークス・G1」(21日、東京)
牝馬クラシック第2弾で断然の主役を張る
桜花賞馬
リバティアイランド(牝3歳、栗東・中内田)。主戦の
川田将雅騎手(37)=栗東・フリー=に続いて、
中内田充正調教師(44)=栗東=のインタビューをお届けする。名牝候補との出会いから
オークスに向けての現状までを決戦前に聞いた。
◇ ◇
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桜花賞はインパクトのあるレースだった。
「見ている方からするとドキドキハラハラのレース内容でしたが、休み明けというのと馬が競馬を覚えてきたということで、前半は力まず走せることに。最後は動かされたら動いて、強い内容だったかなと思います」
-そこは大きな成長だったと。
「そうですね。ただ、これが成長の分なのか、休み明けで進んで行かなかったのかが、今回で分かるかなというところ。まだ3歳ですし、競馬の経験の浅い子ですからね」
-思い返せば新馬戦からものすごいパフォーマンスだった。
「あの時は時計の出る馬場でしたし、上がり勝負の競馬だったので、それが本物かどうか、その時点でははっきりと言えませんでしたが、いいモノを持っているというのは間違いないと思っていました」
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リバティアイランドとの出会いは。
「1歳の夏前でした。第一印象はやっぱり馬体ですね。当時からトモがしっかりしていますし、ボリュームのある体をしていましたから。特にトモの強さは特徴的でした」
-1週前は栗東CWで単走。雰囲気は。
「非常に
リラックスして走れていましたし、しまいも伸び伸び走れていました。力まずリズム良くというところでした。こちらのイメージ通りに走ってくれました」
-2冠に向けてポイントは。
「やはり距離でしょう。この中間は力ませず、リズム良く走らせるという部分を課題に取り組んできています。ずっと千六を走ってた馬なのに、極端に距離が延びるわけですからね。このまま行ってくれれば、こなしてくれるのではないかと思っています」
-最大の武器は。
「末脚ですね。並外れた瞬発力といい、機動力というんですか。素晴らしいモノを持っています」
-国内外で多くの経験を積んできた指揮官。ホースマン人生でこれほどの馬はいたか。
「(助手時代に)乗っていて“いい馬だな”というのと、こうやって管理させていただいているという、それぞれの立場でまた別物だと思いますが、多分初めてじゃないですかね、ここまでの馬は」
-改めて、決戦に向けて見通しを。
「前走はいい内容で勝ち切ってくれました。状態もいいですし、
オークスへ向けていい結果を求めて、調整していきます」
〈1週前診断〉栗東CWで6F89秒1-11秒9(馬なり)。テンをゆったりと入ったため全体時計は平凡なものとなったが、ラストの伸び脚は素軽くてシャープ。気配、馬体面も含めて順調に調整が進んでいる。
2023/5/16 6:48
いい写真ですね。圧勝を期待しています!