騎手・調教師双方でのVに骨折休養を乗り越えての制覇 7月7日の七夕賞を振り返る

2023年07月07日(金) 10:00

19年7月7日の七夕賞を制したミッキースワロー(撮影:小金井邦祥)

 きょう7月7日は「七夕の日」。無病息災や子孫繁栄を願う季節の伝統行事「五節句」のひとつで、日本各地で祭事などが行われる。

 競馬ファンにとって七夕と言えば、今週末に福島競馬場で行われる七夕賞(3歳上・GIII・芝2000m)を真っ先に思い浮かべることだろう。実際、同レースは1985年、91年、02年、13年、19年の過去5回が「七夕の日」当日に行われている。

 最初に「七夕の七夕賞」となったのは85年のことで、制したのはロシアンブルー(牡7、美浦・畠山重則厩舎)。前走で900万下を勝ったばかりだったが、52kgの軽ハンデも味方に付けて勝利している。同馬はその後、新潟記念も連勝。秋にはギャロップダイナシンボリルドルフが出走した天皇賞(秋)にも駒を進めた。

 6年ぶりの七夕開催となった91年には、出走メンバーで唯一の関西馬シーキャリアー(牡8、栗東・高橋直厩舎)が小島太騎手を背に勝利。続く02年にはイーグルカフェ(牡5、美浦・小島太厩舎)が制して、小島太師は騎手・調教師双方で「七夕の七夕賞」制覇を達成している。

 次は、11年の歳月があいて13年。「1番人気は七夕賞を勝てない」。グレード制導入以降、29年間で1番人気はわずか2勝だったが、マイネルラクリマ(牡5、美浦・上原博之厩舎)がジンクスを破った。単勝4.0倍と決して抜けた存在では無かったが、結果は2馬身半差の圧勝。1年余りの骨折休養を乗り越え、七夕の願いが通じた完全復活だった。

 最後に19年を振り返りたい。レースは快速馬マルターズアポジーが飛ばし、1000m通過は58.0のハイペース。4コーナーで凝縮した馬群を、大外から一気にミッキースワロー(牡5、美浦・菊沢隆徳厩舎)がマクりきった。直線でも勢いはおとろえず、約2年ぶりの重賞制覇。鞍上の菊沢一樹騎手にとっては嬉しい初の重賞タイトルとなった。

「七夕の日」ということで、本稿では「7月7日の七夕賞」を振り返ってみた。天気予報を見る限り、関東や東北では夜空が覗きそう。今宵は週末の勝利を、空へと祈ってみてはいかがだろうか。

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