戴冠を目指す昆厩舎2頭出しのトップナイフ(左)とマテンロウレオ
「
札幌記念・G2」(20日、札幌)
1着賞金はG2戦で最高額の7000万円。“スーパーG2”とも呼ばれる夏の大一番だが、レースの格に反して、1番人気は現在11連敗中という穴党にはうれしいデータもある。そんな中で一発ムードが漂うのは、昆厩舎が2頭出しで送り込む
マテンロウレオ&
トップナイフ。成長期を迎えた精鋭2頭で虎視たんたんとVを狙う。
札幌芝で行われた16日の最終追い切り。先行する
マテンロウレオを目がけて、
トップナイフがインから襲いかかる。ゴール前では横山典&和生親子がきれいにシンクロ。迫力満点の動き、見応えのあるスパーリングに、スタンドから見守った昆師も納得の表情を浮かべた。
3歳馬で唯一参戦する
トップナイフは、昨年暮れの
ホープフルSで2着に好走した実力馬。春の2冠は7、14着と振るわなかったが、昆師は「ずっとやってきたことが出せずに残念だったが、(クラシックでも)やれるだけの能力はある」とポテンシャルの高さを確信する。
この先にクラシック最終戦の
菊花賞を見据える好素材。指揮官は「古馬相手にもこれぐらいやれるんだ、というところを見せてほしい。相手関係うんぬんよりも内容を重視。今回の経験が3歳馬同士の対戦に生きるかもしれない。
チャレンジャーとして臨みたい」と熱く期待を込める。
一方、
マテンロウレオは経験を重ねつつ、着実に地力をつけてきた。春は
大阪杯4着、
天皇賞・春5着とG1で連続掲示板。奥手の血が着実に開花してきた。「
天皇賞・春は初めての距離で戸惑いもあったと思うが、可能性がまだまだあるんだな、と思わせてくれた。精神面が大人になって結果が出だしたね」。実績では見劣るものの、4歳馬で伸びしろは十分。「能力的にかなわない相手とは思っていない。いい感じで来ているし、ひと泡吹かそうと思っています」。北都での大金星を手土産に、飛躍の秋へ弾みをつけたい。
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