【札幌2歳S】ゴールドシップ、ソダシに続け ガイアメンテは須貝厩舎の先輩G1馬と同じ“王道”突き進む

スポーツ報知

2023年08月29日(火) 08:15

2連勝へ、札幌で調整を続ける大物候補のガイアメンテ

◆第58回札幌2歳S・G3(9月2日、札幌競馬場・芝1800メートル)

 第58回札幌2歳S・G3は9月2日、札幌競馬場で行われる。無傷の2連勝を狙うガイアメンテはこのレースからソダシなどG1馬3頭を送り出した須貝厩舎の管理馬。武豊騎手(54)=栗東・フリー=の期待も大きい素質馬が、偉大な先輩たちに続く。

 大物のオーラが漂っている。今回と同じ舞台で行われた6日の新馬戦。ガイアメンテ武豊が直線なかばで軽く仕掛けると、2番手から楽々と抜け出した。全身を大きく使ったフォームから伝わる底知れないスケール。ノーステッキで2馬身差の完勝に、レジェンドも「すごく馬がしっかりとしていて、いいフォームで走れる。これから先が楽しみな馬」と絶賛した。

 母ミュージカルロマンスが米G1のBCフィリー&メアスプリントの勝ち馬で、ドゥラメンテを父に持つ良血馬。デビューまで栗東と函館で約2か月、丹念に乗り込んできた。「ゲート合格後の放牧から帰ってきた栗東ではボーッとしていたが、北海道へ行って、どんどん良くなっていった感じ。真面目なところがいい」と須貝調教師は説明する。

 “王道”を突き進む。これまで須貝厩舎でデビューしたG1馬6頭の初戦はすべて2歳の8月まで。早い段階で英才教育を施し、土台を作ることが、のちの活躍へとつながった。「自分の納得のいく段階になってから使うように、とはいつも考えています」。その集大成となるのが札幌2歳Sだ。13年のレッドリヴェールと20年のソダシは重賞初制覇を飾り、11年のゴールドシップも2着と好走。大舞台への足がかりとなった。

 今年はすでに7頭も勝ち上がり、2歳リーディングトップ。金の卵たちが続々とスタンバイしているが、中心に立っているのがガイアメンテだ。「まだまだ緩いし、これから良くなっていく馬だけどね。いい結果を出してほしいと思っています」。北の一等星に輝き、希望に満ちた未来へ羽ばたく。(山本 武志)

○…須貝厩舎は今回、2頭出し。ウールデュボヌールは20日の新馬Vから中1週での参戦を決めた。その初戦は道中で両脇に馬がいる苦しい形の追走になったが、最後はマッチレースで差し返すように頭差だけ前に出た。「まだ遊んでいるようなところがあったから、これぐらいで使った方がいいと思う。良くなってくるんじゃないかな」と須貝調教師は期待した。(札幌競馬場)

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