本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の重賞競走は土曜日に
シリウスステークス(GIII)と日曜日に
スプリンターズステークス(GI)が行われます。その中から中山競馬場で行われる
スプリンターズSを取り上げます。まずは過去の傾向から。
過去10年の
スプリンターズSにおける、前走人気別成績を見ていきましょう。前走で3番人気以内だった馬が8勝2着9回3着4回と良績を残しています。
昨年の
スプリンターズSで7番人気2着となった
ウインマーベルや21年に10番人気3着
シヴァージ、18年11番人気2着
ラブカンプーなど人気薄で馬券に絡んだ馬たちも、前走では3番人気以内の支持を集めていました。ハイレベルなメンバーによる一戦ですので、前走で高い支持を集められるような実績、近況状況が好走には必要不可欠と言えそうです。
続いては、過去10年の
スプリンターズSでの前走4角での位置取りです。過去10年の
スプリンターズSでは前走4角9番手以内の馬が8勝2着9回3着8回と圧倒しています。
能力の高い馬が集結するGIですので、簡単には前へ行った馬が止まらないでしょうし、好勝負に持ち込むためには、ある程度の位置から運ぶ事が条件となりそうです。
一方、過去10年の
スプリンターズSで前走4角10番手以下だった馬は2勝2着1回3着2回。この5頭については芝1400m以下のGII、GIでの連対実績がありました。後方から運ぶ馬に関しては確かな実績を有しているかどうかを忘れずに確認したいところです。
それでは早速ですが、今週の
スプリンターズSでAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。
◆今夏の短距離重賞で結果を残し、満を持してGI獲りへ
ジャスパークローネ 今年5月の
駿風S(3勝クラス)を勝利しオープン入りを果たした本馬。オープン初戦となった3走前の函館ス
プリントS(GIII)は展開が厳しく結果を残せませんでしたが、2走前の
CBC賞(GIII)では持ち味であるスピードを存分に発揮し重賞初制覇を飾ります。
前走の
北九州記念(GIII)でも外枠からダッシュ良くハナへ立つと、後続の追撃を振り切り逃げ切り重賞連勝を達成。今年のサ
マースプリントシリーズのチャンピオンにも輝き、充実した夏を過ごしGIの舞台に立ちます。
本馬はこれまでに6勝を挙げていますが、全て逃げ切り勝ちとなっていますので、ハナへ立てるかどうかが鍵となります。今回の出走予定馬の中で同型は
テイエムスパーダや
モズメイメイなどがいます。これらの馬とは直近で対戦しており、
ジャスパークローネがダッシュ力の違いを見せてハナへ立てているので心配する必要はなさそうですし力通りの走りが期待出来そうです。
ナムラクレア 今年の
高松宮記念(GI)で2着と好走しス
プリント路線で
トップレベルの実力がある事を証明。前走の
キーンランドC(GIII)では雨の影響でかなりタフな馬場コンディションとなりましたが、直線では大外から力強い伸び脚で他馬を圧倒し差し切り勝ちを収めています。
これまで芝1200mでは8戦5勝2着1回3着1回。唯一、馬券圏内を外してしまったのは昨年の
スプリンターズSですが、この時は内有利の馬場コンディションの中、大外を回って一旦は2番手に浮上し見せ場十分の5着と着順以上に評価できるレース内容でした。
しかも、当時は3歳で歴戦の古馬を相手にしての結果ですから大健闘と言えます。今年の成績を見るとその時よりも地力は強化されている印象ですし、昨年以上の走りに期待したいところです。
キミワクイーン これまで中団よりも前からの競馬で実績を積み重ねてきた本馬ですが、2走前の函館ス
プリントSでは後方に構える競馬。直線では鋭い決め手を発揮し、前にいる馬をあっさりと交わし去り重賞初制覇を達成しています。
前走の
キーンランドCでは7着と結果を残せていませんが、これは雨と開催が進んだ影響で内不利の馬場状態になった事に加え、内枠を引いてしまった事が敗因であると考えられます。
しかも、その
キーンランドCでは4角4番手以内の馬が1着から6着を独占する中、
キミワクイーンは差し、追い込みの馬では最先着を果たしていますので、着順ほど悲観する内容ではありませんでした。
さらにこの時は
ナランフレグや
ウインマーベルなどのス
プリントGIで好走した実力馬にも先着していますので力は十分に示しています。前走の結果で人気を落としそうですが、敗因は明確ですし力を出し切れば一変する可能性が十分にありそうです。
今回は以上となりますが、枠順確定後の週末版では枠番や調教時計、天候などが加味されます。現時点で浮上しなかった馬が急上昇する事もありますので、そちらも楽しみにお待ちください!
「いいね!」の付いたコメントが、まだありません。