【京都大賞典予想】実績馬集う中距離重賞 淀の急坂が勝負を分けるレース

2023年10月09日(月) 06:35

京都大賞典に出走予定のヴェラアズール(撮影:下野雄規)

 毎日王冠と同じで秋のGI競走を占う意味で重要なレースで、優勝馬には天皇賞(秋)への優先出走権が付与される。今年は3年ぶりに京都競馬場に戻って行われるのがポイントか。京都競馬場芝2400mは4コーナーポケットからの発走でコースをぐるっと1周と少々。この京都競馬場外回りコースは高低差4.3mの下り坂を、どう味方につけるかがポイントだ。

 ◎ヴェラアズールは、阪神競馬場で行われた昨年の京都大賞典優勝馬。そしてジャパンC優勝馬。3歳3月のデビューからずっとダート競馬を使われてきたが、昨年春から芝コースへと矛先を変えると父エイシンフラッシュ譲りの末脚を武器にGIウイナーにまで上り詰めた。コーナー6回の有馬記念では力を出し切れず、前走は海外帰りの1戦だった。改めて能力を評価したい。

 〇ディープボンド天皇賞(春)2着3回、有馬記念2着もある格上馬。京都競馬場は今春の天皇賞(春)2着。3歳時には京都新聞杯に勝ち菊花賞4着など相性の良い競馬場だ。前走の宝塚記念は距離不足が言われる中で、今回のメンバーでは最先着の5着。キャリアを積んでズブくなっている印象なので、やや下り坂の天気予想、そして京都の下り坂はプラスではないか。

 ▲プラダリア青葉賞優勝馬。ダービーも強力メンバーに交じって掲示板を確保したのだから世代ではトップクラスの能力と評価した。その後はやや伸び悩んでいる印象だが、前々走はディープボンドと差のない競馬をしている。京都競馬場は初めてになるがディープインパクト産駒だけに不安よりも楽しみの方が大きい。

 △ヒートオンビート目黒記念優勝馬。一昨年1月に準オープン特別を勝ってオープン入りを果たしたあとも重賞で【0-3-3-4】だったことから遅すぎるくらいの重賞初勝利だったが、6歳にしてようやく良血開花か。あとは鳴尾記念に勝ち、日経賞は2年連続2着の△ボッケリーニ。△重巧者のマイネルウィルトスも馬場の回復状況次第では無視できない。

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