◇G1天皇賞・秋(2023年10月29日　東京芝2000メートル)

　11頭立てながら豪華メンバーが集ったG1天皇賞・秋は、断然の1番人気イクイノックス(牡4＝木村)が制し、国内外でのG1連勝を5に伸ばした。勝ち時計1分55秒2は衝撃の日本レコードだった。

　中央と地方で通算4464勝の元ジョッキー・安藤勝己氏がレース後、自身のX(旧ツイッター)を更新した。圧倒的な強さを見せたイクイノックスについて「あのペースをガッチリ3番手で、余裕綽々の世界レコード」とした。

　逃げたジャックドールが最後方、後方からレースを進めたジャスティンパレスとプログノーシスが2、3着に入ったことから、「スピードはともかくスタミナがとんでもない。宝塚記念は6分くらいの仕上がりだったんやろな」とイクイノックスについて分析した。

　▼天皇賞　1905年に創設された「エンペラーズカップ」が前身。37年以降は春と秋、年2回の開催に。芝3200メートル・4歳以上で定着していたが84年に秋は2000メートルに短縮、さらに87年から秋は3歳が出走可能となった。春は古馬ステイヤー日本一決定戦、秋は芝中距離王決定戦となっている。