Jpn2「第44回浦和記念」が23日、浦和競馬場で行われた。直線手前で先頭に立った5番人気のディクテオンが快勝。重賞初制覇を成し遂げた。

　「いい背中だと思った」。R・ムーアから急きょ乗り替わった本田重の感触は本物だった。初騎乗のディクテオンを華麗にエスコート。新星誕生に一役買った。

　道中は無理せず最後方から。2周目の向正面あたりから満を持して上昇を始める。直線手前で逃げるミトノオーをかわして先頭。2馬身半差をつけて悠々とゴールを駆け抜けた。「JRAのレースを見て前半は急がせない方が最後に脚を使うと思った。自信を持って乗った」。相棒の力を的確に把握。小回りの浦和で豪快なロングスパートを決めてみせた。

　吉岡師も「打ち合わせをする前から勉強していただいて、特長をつかんでくれていた」と本田重を絶賛。母メーデイアは13年のJBCレディスクラシック(金沢)勝ちなど地方で活躍しただけに、「地方の砂は合っていると思う。母を超える活躍ができるように頑張りたい」と意気込んだ。次走は未定だが、ダートグレード戦線に楽しみな一頭が現れた。

　◆ディクテオン　父キングカメハメハ　母メーデイア(母の父キングヘイロー)　セン5歳　栗東・吉岡辰弥厩舎　馬主・G1レーシング　生産者・北海道安平町の追分ファーム　戦績19戦7勝(南関東1戦1勝)総獲得賞金1億2202万円。