【ステイヤーズS】アイアンバローズ重賞初V しぶと過ぎる二枚腰 管理する上村師は東西重賞V

デイリースポーツ

2023年12月03日(日) 06:00

 後続の猛追を振り切るアイアンバローズ(左)

 「ステイヤーズS・G2」(2日、中山)

 一度はなくなった差をまた広げた。しぶと過ぎる二枚腰で、途中からハナに立った8番人気アイアンバローズがまんまと押し切った。最近は低迷していた2年前の2着馬が復活。21年5月以来約2年半ぶりの勝利で、待望の重賞初Vを飾った。

 後続を引き離し、1周目の向正面でアフリカンゴールドに外から並び掛け、3角手前で先頭に。2周目の3角で後続に迫られたが、そこから再加速。後続に2馬身半をつけて押し切り、スタミナの違いを見せつけた。

 22年の宝塚記念(15着)以来、7戦ぶりのコンビとなった石橋脩は「(流れを)遅くはしたくなかったので、残れることを考えながら、自分のペースと判断して行きました。また頼んでもらえたし、前回は重賞を勝てなかったんでね。本当に頑張ってくれました」と相棒をたたえる。2年前のステイヤーズS、その翌年の阪神大賞典で2度の2着に泣いただけに、初タイトルの喜びもひとしおだ。

 ベラジオオペラでチャレンジCを制し、東西重賞Vを決めた上村師は「持久力は抜けていますからね。その通りの競馬をしてくれました」と人馬に感謝。次走は未定だが、年明けのダイヤモンドS(2月17日・東京)や阪神大賞典(3月17日・阪神)、天皇賞・春(4月28日・京都)など得意の長距離戦が目標になるはず。再び二枚腰を披露し、スタンドを沸かせてみせる。

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