【東海S】ウィリアムバローズ 重賞初Vで砂の主役に名乗り 上村師「(6歳迎えて)ようやく完成」

デイリースポーツ

2024年01月22日(月) 06:00

 ウィリアムバローズで東海Sを制し、ガッツポーズを見せる坂井(撮影・石湯恒介)

 「東海S・G2」(21日、京都)

 待望のタイトル獲得だ。2番人気のウィリアムバローズが、4度目の挑戦で重賞初制覇を飾った。好位から鮮やかに抜け出す正攻法の競馬でライバルたちを圧倒。フェブラリーS(2月18日・東京)の優先出走権を手にし、ダート界の新たなスター候補に躍り出た。2着には1番人気のオメガギネス、3着には4番人気のヴィクティファルスが入った。

 抜群の手応えで2頭並んで直線へ。外からピタリとマークしてきたオメガギネスとの一騎打ちを、ウィリアムバローズが力でねじ伏せた。「オメガギネスがいるのは分かっていたので、それさえしのいでくれたらと思っていました。強い内容でしたね」と坂井が振り返るように、最有力視されていたライバルを最後は振り切った。

 鞍上にとっては新馬戦、そして前走のみやこS3着に続く3度目のコンビ。「デビュー前に調教で乗った時から走る馬だと思っていました。重賞でも惜しいところにきていたし、ようやくこの子にタイトルを取らせてあげられて良かった」と充実の汗をぬぐった。

 上村師は「この馬のレースに持ち込んでくれた。真っ向勝負で強い競馬だったね」と大仕事を成し遂げた人馬を称賛。未勝利勝ちから3連勝するなど高い素質を示しながらも、体質の弱さもあり大事に使ってきたが、6歳を迎え「ようやく完成した」としみじみ。待ちに待った重賞初制覇が、その証拠だろう。

 フェブラリーSの優先出走権を獲得した。今後については状態を見ながら判断する考えだが、「もう一つ上のメンバーでも頑張ってくれると思う」と坂井も太鼓判を押すように、ダート界の頂点は既に視界に入っている。

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