ソダシが砂で復調のきっかけ 白い馬体が躍動した22年フェブラリーS

2024年02月16日(金) 17:15 5 35

ゴール前必死に粘るソダシ(ユーザー提供:マリンバさん)

 JRAのダートGI/JpnI(18年のJBCレディスC除く)に出走した牝馬はのべ60頭いるが、3着以内に入った馬はうち5頭のみ。芝では牡馬と互角以上に張り合う牝馬も珍しくないが、ダートではGI級ともなると牡牝の差はまだまだ大きい印象がある。

 22年のフェブラリーステークスにおいて、3着となったソダシ。勝利こそならなかったが、牡馬相手にしぶとく食い下がり、改めて実力を示した一戦だ。今年最初のJRA・GIを前に、同馬のダート挑戦を振り返ってみよう。

 20年7月に札幌でデビュー勝ちを飾ると、札幌2歳SアルテミスS、さらには阪神JF、桜花賞と5連勝。白毛初の芝重賞制覇、白毛初のGI制覇など、“白毛初”の記録を次々に打ち立て、愛らし見た目も相まってアイドルホースに上り詰めた。オークスでは8着だったが、札幌記念では古馬撃破。しかし、秋華賞ではゲートでのアクシデントもあり、10着に敗れた。

 次走が注目される中、陣営が選んだのは砂への挑戦だった。下半期のJRAダートチャンプ決定戦チャンピオンズCに出陣。ソダシは父がダート王者クロフネ、母は砂で4勝のブチコ。さらに伯母ユキチャンは牝馬のダートグレード競走3勝ということもあり、「ソダシはダートでこそ」の声もあった。ところが、結果は12着。マイペースでレースを引っ張ったものの、早々に失速してしまった。

 ダートは合わないのか? 競馬ファンの中でも意見は割れた。だが、ソダシは再び砂を踏む。年明け初戦に選択したのは、フェブラリーSだった。

 3枠5番から白い馬体はスタート。若干ゲートで立ち遅れたものの、スローを見越して前目に付けると、逃げ馬を行かせて2、3番手から運ぶ。4コーナーからじわじわ仕掛けて、直線は父を彷彿とさせる力強いストライドで懸命の疾走。カフェファラオテイエムサウスダンには届かなかったが、強豪牡馬を相手に0.5秒差の3着に入った。2戦連続の二桁着順から一変。復調への大きなきっかけをつかんだ。

 改めて示した高い適性。ワンターンのマイル戦はやはり走る。ならばと次走は再び芝に戻り、ヴィクトリアマイルに挑むと、4番人気の評価を覆して2馬身差の圧勝。3つ目のGIタイトルをつかんでいる。その後もマイルを中心に活躍続けたソダシ。繁殖牝馬としても、芝・ダで“二刀流”の活躍馬を送り出すだろうか。

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  • kuroさん

    2024/2/16 23:46

    このフェブラリーSでもしっかり吉田隼人騎手がソダシに我慢の競馬を教えていたと思う。ヴィクトリアマイル制覇はそういった積み重ねが結実した成果だったと思います。とても良いコンビだった。

  • ポールポジションさん

    2024/2/17 3:04

    ★やはり、牝馬だし、砂を被ると怯むのでしょうね…。

  • ガルムさん

    2024/2/16 22:20

    ダート使って復調は懐疑的。
    ただ、フェブラリーSが初ダートじゃないからね。
    初ダートの馬もとダブらすべきではない。
    クロフネ産駒もフェブラリーSは連対率0%には変わらないし。

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