レース名につく「ステークス」と「特別」 2つの間に存在する“違い”とは

2024年03月05日(火) 18:30

安達太良Sは3勝クラスのため「ステークス」が使われている(撮影:下野雄規)

 重賞を含めれば、JRAだけで年間900以上も存在する「レース名」。何気なく目にしている名前でも、その裏側には秘められた謎がある。そこで、レース名の疑問をJRAに直撃してみた。

 レース名には晩秋ステークスや初音ステークスなど「ステークス」となっているもの、八王子特別や立川特別など「特別」が付くもの、赤松賞カーネーションCなど「それ以外」もある。

 そもそもステークスとは、馬主同士が賞金を拠出して、その賞金を取り合うレースのことを指した。現在、本賞金は全額をJRAが出しており、特別登録料を付加賞として1着〜3着まで配分する形で名残が見られる。かつてのステークスとは意味合いも変化。特別登録料が発生するレースはすべて一応のステークス競走と解釈でき、なおさら「○○特別」と「○○ステークス」を区別する意味が希薄になっている。それでも名称を分けている意味はあるのだろうか?

 JRAによると、現在はクラスの区別に用いているとのことだった。重賞を除いて、3勝クラス以上の特別戦には「ステークス」、2勝クラス以下には「特別、賞など」を使用。昨年の特別戦一覧を見てみると、たしかに1勝クラス、2勝クラスに「○○ステークス」はなく、逆に3勝クラスやオープンで「○○特別」は存在しなかった。

 しかしながら、以前はこれに当てはまらない事例もあったようで、80年代後半までは1400万下(現在の3勝クラス)において、安達太良特別、上賀茂特別のように「特別」が付くレースが散見された。また、2勝クラス以下でも、10年代前半まで1000万下(現在の2勝クラス)のあおぎりステークスあじさいステークスが存在。ただこちらは今は編成のない3歳限定競走の2勝クラスでつけられたものだった。

「ステークス」と「特別、賞など」。この2つの違いで現在はレース条件の一部が分かるようになっていた。

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