【報知杯弥生賞】皐月賞へ新星誕生 Mデムーロ神騎乗に応えた 6番人気伏兵が人気馬一蹴 重賞初タイトル

スポーツ報知

2024年03月04日(月) 07:00 2 10

コスモキュランダ(左)がシンエンペラー(右)、シリウスコルト(中)を引き連れてゴールイン

◆第61回報知杯弥生賞ディープインパクト記念・G2(3月3日、中山・芝2000メートル)

 皐月賞トライアルの第61回報知杯弥生賞ディープインパクト記念・G2が3日、中山競馬場で行われ、6番人気のコスモキュランダ(Mデムーロ)が早めの仕掛けから抜け出すと1馬身1/4差をつける1分59秒8のレースレコードV。キャリア7戦目で、皐月賞馬の父アルアインに贈る重賞初制覇を飾った。2着シンエンペラー、3着シリウスコルトまでが、4月14日に同舞台で行われる本番の優先出走権を得た。

 単勝6番人気の伏兵が名手の導きで実績馬や無敗馬を蹴散らした。コスモキュランダはスタートでやや遅れ、序盤は後方3番手。前残りの馬場で絶望的な位置になったが、Mデムーロは「馬場もあるしペースもどうかなと思って」と向こう正面からポジションを上げ3コーナーで2番手に進出。そのまま直線でもしぶとく脚を伸ばし、後続を封じた。同舞台の皐月賞で歴代最多4勝を誇る“コースマイスター”の好リードに、加藤士調教師も「うまく乗ってくれた。馬の特徴をつかんでくれた」と称賛を惜しまなかった。

 出走馬最多のデビュー7戦目だったが、初コンビだった鞍上は「乗った瞬間からいい馬だと感じた」と乗り味をベタ褒め。トレーナーも「1走ごとに著しく伸びています。競馬を使うことが一番のトレーニングになりますからね」と、素質を開花させた愛馬に目を細めた。昨年6月の初陣は12着だった“たたき上げ”が、1分59秒8のレースレコードをたたきだし、のちのダービー馬マカヒキが16年に記録したタイムを0秒1更新。17年皐月賞馬の父アルアインに、初年度産駒として初の重賞タイトルをもたらした。

 牡馬でもクラシックの有力候補が誕生した加藤士厩舎は、開業6年目で飛躍の年を迎えている。昨年の京王杯2歳S覇者で阪神JF3着のコラソンビートが、桜花賞トライアルの報知杯フィリーズレビュー(10日、阪神)で始動する。39歳の若手トレーナーは「報知杯連覇をできるように頑張りますよ」と笑みを浮かべた。その目には、確かな自信の光が輝いていた。(角田 晨)

 ◆コスモキュランダ 父アルアイン母サザンスピード(父サザンイメージ)。美浦・加藤士津八厩舎所属の牡3歳。北海道新冠町・ビッグレッドファームの生産。通算成績7戦2勝。総獲得賞金は6641万4000円。重賞初勝利。馬主は(有)ビッグレッドファーム。

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  • たきおんさん

    2024/3/4 7:48

    2004年、コスモバルクがあと一歩で届かなかった皐月賞で優勝したミルコが今度は味方になって勝つという少年漫画のような物語を期待してます。

  • ここにあったか百円めさん

    2024/3/4 10:25

    アルアインってこういうタイプの馬も出すんですね
    個性的な産駒が多くて今後も楽しみです

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