【大阪杯展望】ダービー馬タスティエーラが混戦を断つ

2024年03月27日(水) 06:00 1 2

大阪杯に出走予定のタスティエーラ(撮影:下野雄規)

 17年からGIに昇格した一戦。GIIだった頃もGIと遜色ない好メンバーが揃うことが多かったが、過去10回で1~3番人気馬がワンツーしたのは昨年のみ。人気通りに決着することは少ない。適性が要求されやすい内回りコースを使用することが、荒れやすい要因の一つと言えるかもしれない。

1.前走5着以内

 GII時代も含む過去10回で、前走5着以内だった馬が[8-8-9-66]で複勝率27.5%なのに対し、前走6着以下だった馬は[2-2-1-38]で複勝率11.6%。複勝回収率も36%で、前走掲示板を外した馬の巻き返しは少ない。ただし、前走がGIの馬については割り引く必要はない。

2.内・小回り実績に注目

 昨年の勝ち馬ジャックドールは当該コースでの勝ち星があり、札幌記念でも巧く立ち回って勝ったようにコース適性が高かった。一昨年、8番人気で勝利したポタジェはそれ以前の5勝中、4勝が内・小回りコースでのものだった。他にも、レイパパレアルアインペルシアンナイトキタサンブラックヤマカツエースら好走馬の多くには、それ以前に内・小回りコースで好走した実績があった。適性が要求される条件であるから、広いコースに良績が多い馬は、今回に関しては割り引いて考えるのが良さそう。

3.距離延長は苦戦傾向

 過去10回で、前走からの距離短縮となる馬は[3-5-6-41]で複勝率25.5%、前走も2000mだった馬が[5-4-1-28]で複勝率26.3%なのに対し、距離延長組は[2-1-3-35]で複勝率14.6%と苦戦傾向だ。

 タスティエーラは昨年のダービー馬で、ここではもちろん実績上位。前走の有馬記念は6着だが、致命的な不利を受けながらも最後まで伸びていた。皐月賞や弥生賞で見せたように立ち回りがうまく、阪神の内回り2000mは合っているだろう。ここはダービー以来の勝利を期待したい。

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