【日本ダービー】ダノンデサイルの横山典弘「間違っていなかった」V呼んだ皐月賞の“英断”

スポニチ

2024年05月26日(日) 16:10

<東京11R・日本ダービー>レースを制した横山典騎乗のダノンデサイル(撮影・河野 光希)

 ◇G1・日本ダービー(2024年5月26日 東京芝2400メートル)

 競馬の祭典「日本ダービー」は9番人気ダノンデサイル(牡3=安田)が制してG1初制覇を飾り、21年に生産されたサラブレッド7906頭(持込馬、輸入された外国産馬含む)の頂点に立った。

 56歳の横山典弘はダービー3勝目。武豊を上回るJRA・G1史上最年長勝利を挙げた。前走の皐月賞はゲート前までいきながら、発走直前に異変を察知(右前肢ハ行)して競走除外に。馬のことを最優先にする決断が大一番で生きた。

 ――最後は素晴らしい脚

 「展開は行く馬いなくなったので、普通か遅いくらいになるだろうと思って。スタートさえうまく決まれば行ってもいいくらいで出していって。岩田くんいってくれていい感じにポケットに入れて、直線までじっとできた。最後はよく弾けてくれた」

 ――ダービー勝利の気持ち

 「ダービーを勝ったこともうれしいけど、皐月賞の自分の決断が間違っていなかったんだなと。厩舎スタッフとそこから立ち上げて。ああいうことがあっても、馬はちゃんと大事にしてれば応えてくれる。馬に感謝です」

 ――どんなことに気をつけて馬作りに

 「とりあえず違和感がない、ちゃんとした攻め馬できるか調教師と話して組み立ててきた。まだいい時のデサイルの走りではないけど、こないだよりは全然良かったので、自信を持って競馬に挑めた」

 ――勝利の後、息子たちとハイタッチもあった

 一番、年長なんでね。息子たちだけじゃなく、みんなが祝福してくれて、とてもホっとした」

 ──史上最年長でのG1勝利がダービー

 「あまり気にしていないけど、G1に乗ることも大変だし、まして勝てるなんて。馬のことに真摯に向き合って結果に結びついてくれたので、この上ない喜び」

 ▼日本ダービー 正式名称は「東京優駿」。1780年に創設された「英国ダービー」を範とし、1932年に第1回が行われた3歳馬の頂点を決するレース。皐月賞菊花賞とともに「牡馬3冠」を形成する。50年から「日本ダービー」の副称が付いた。セン馬は出走できない。

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