【函館スプリントS】アサカラキング重賞初Vだ 勝って秋の大舞台へ 斎藤誠師「負けるイメージ湧かない」

デイリースポーツ

2024年06月04日(火) 06:00

 重賞初制覇に挑むアサカラキング

 「函館スプリントS・G3」(9日、函館)

 北の大地で、夏を告げる短距離戦が幕を開ける。主役は、前走のモルガナイトSで初の千二ながら快勝したアサカラキングだ。2走前の阪急杯では2着と好走。圧倒的なスピードを誇る快速馬が、秋の大一番への足掛かりにする。

 スピードを武器にして勝利を積み重ねてきたアサカラキングが、重賞初制覇を狙う。管理する斎藤誠師は大きな期待を寄せており、「ここを勝って秋はスプリンターズSへ行きたいですね。それくらいの馬だと思っています」と力を込める。

 初勝利は中山芝2000メートル戦。ただ、その後はひと息のレースが続き、距離を短縮した中京のマイル戦で2勝目をつかんだ。そこから距離短縮ごとにパフォーマンスを上げ、前走のモルガナイトSは初の1200メートル戦で2馬身差の快勝。持ち前のスピードを生かして逃げ切った。師は「いい競馬ができたと思います」とスプリンターとしての資質を評価する。

 3度目となる重賞挑戦。2走前の阪急杯は外の16番枠からハナを奪い、最後まで粘るも鼻差2着に敗れた。師は「外枠で先頭に立つまでに脚を使ってしまった。それに対して勝ち馬は1番枠でしたから」と分析。枠順による立ち回りの差が勝敗に影響したところがあった。力負けではない。「勝ち馬はその後、重賞を勝っていますしね」とうなずく。勝ったウインマーベルは2走後の京王杯SCを制し、重賞4勝目を記録。メンバーレベルの高さもうかがえる。

 師は「自分の競馬さえできれば、負けるイメージは湧かないです。ここで負けているようではG1なんて言ってられませんから」とVを意識する。秋の大舞台へ進むためには賞金加算が必要となる。北の大地で勝利をつかみ取り、G1への道を切り開く。

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