【函館スプリントS】アサカラキング加速!斎藤父子はコンビで挑む13回目の重賞 悲願成就に燃える「もう2着はいりません」

デイリースポーツ

2024年06月06日(木) 06:00

 函館芝を軽快なフットワークで駆け抜けたアサカラキング(左)=撮影・佐々木彰尚

 「函館スプリントS・G3」(9日、函館)

 モルガナイトSを完勝して勢いづくアサカラキングが5日、タイトル奪取へ向けて函館芝で軽快な動きを披露した。管理するのは父・斎藤誠調教師(53)=美浦=で、鞍上は息子の斎藤新騎手(23)=栗東・フリー。鼻差2着に敗れた阪急杯の雪辱を果たし、父子コンビで挑む13回目の重賞で悲願成就といきたい。高松宮記念7着から臨むビッグシーザーは、函館Wで素軽い動き。やや間隔はあいたが状態の良さをアピールした。

 準備はバッチリだ。モルガナイトSを完勝したアサカラキングが、重賞初Vへ向けて函館芝で最終追い。大きく先行するタイセイアーサー(6歳1勝クラス)を目標に発進して、3角過ぎから徐々にペースアップ。直線に入ってもまだ差はかなりあったが、余力を残しつつ加速すると5F64秒4-35秒7-11秒0の時計で軽々と抜き去った。

 騎乗した斎藤は「反応が良くて手応えも楽でした。動きは良かったです」と好感触だ。管理する斎藤誠師も「しまいの切れは良かったです」と合格点を与える。函館芝千二の舞台に関しても、「洋芝はいいし、開幕週の馬場も合う。この馬にとっては最高の舞台になると思っています」と歓迎ムードだ。

 鞍上にとっては父の管理馬で挑む13回目の重賞。これまでは昨年のエルムSワールドタキオン)、今年の阪急杯アサカラキング)の2着が最高着順と、あと一歩のところで悔しい思いをしてきた。「もう2着はいりません。今、一番近いチャンスだと思うので、しっかり勝ち切りたい」と父子タッグでの重賞Vに意欲を燃やしている。

 ここで結果が出れば、その先にはG1の舞台も見えてくる。鞍上は「スプリンターズS(9月29日・中山)を視野に入れるには、ここで負けられない気持ちです。競馬なので何が起こるか分からないけど、力を出し切れればチャンスがあると思います」と力を込める。北の大地でしっかりと地盤を固め、さらなる高みを目指す。

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