【七夕賞】レッドラディエンス 重賞初挑戦V!キラリ末脚光った

スポニチ

2024年07月08日(月) 05:18

<福島11R七夕賞>レースを制したレッドラディエンス(撮影・郡司 修)

 「第60回七夕賞」は2番人気レッドラディエンスが重賞初V。騎乗した戸崎圭太(43)は最多タイとなる本レース4勝目を飾った。

 7月7日の七夕賞。きらきら光る末脚で、レッドラディエンスが伸びてくる。“届くといいな”と見守る福島の大歓声に包まれ、重賞初挑戦初勝利を決めた。翌日が44歳の誕生日だった戸崎は「この馬を応援してくれた皆さまの願いがかなえられて良かったです」と爽やかスマイルだ。

 名手の読みがさえた位置取りだった。この日は得意の先行策ではなく、中団待機を選択。結果、バビットが飛ばした前半5Fは57秒3。激流に巻き込まれることなく、脚を温存できた。直線は苦しくなった先行勢を尻目に鮮やかな外差し。2着キングズパレスを2馬身退けゴールを駆け抜けた。戸崎は「ポジションを取ろうと思ったら取れたけどペースが速くなるだろうなと。この馬のリズムで追い出せばいい脚を使ってくれるのは分かっていた」と納得の表情だった。

 これで9戦連続で連対を確保。コース、戦法を問わない堅実な走りに充実ぶりが表れている。デビュー4戦目まで名門・藤沢和厩舎で鍛えられた素質馬。友道師は「転厩してうちの厩舎に来た時から、いずれ重賞でもと思っていた馬。こういう結果が出て良かったと思います」と喜んだ。

 次の目標もサマー2000シリーズで、新潟記念(9月1日)を目指す。連勝ならシリーズ戴冠がくっきり視界に入ってくる。戸崎は「重賞を獲ったことで、この先もまた活躍してくれると思う」とさらなる飛躍に期待。馬名のラディエンスとは「きらめき」の意。この夏は七夕の日に輝いた一等星から目が離せない。

 ◆レッドラディエンス 父ディープインパクト 母ペルフォルマーダ(母の父ジャンプスタート)19年4月20日生まれ 牡5歳 栗東・友道厩舎所属 馬主・東京ホースレーシング 生産者・北海道白老町の社台牧場 戦績12戦5勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億3415万3000円 馬名の由来は冠名+光輝、きらめき。 

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