【園田競馬 姫山菊花賞】パワーブローキング 鋭脚繰り出して重賞初制覇

スポニチ

2024年09月27日(金) 04:30

外から強襲し姫山菊花賞を制したパワーブローキング(右端)

 園田競馬のJBC指定競走「第64回姫山菊花賞」は26日、第11Rの1700メートル戦で展開されて、川島正太郎(33=船橋)騎乗の5番人気パワーブローキング(牡5=船橋・佐藤太)が直線鋭く差し切った。同馬は重賞初勝利。2着に3番人気のミステリーボックス、3着は1番人気のキリンジが入った。

 パワーブローキングが鋭脚を繰り出して突き抜けた。小回りの園田を考えれば位置取りは決していいとはいえないポジションも「前めの位置へ取りつきたかったですが、自然の流れであの位置取りになりました」と川島正。本来なら慌ててしまうところを、じっと我慢。リズム優先のリードで進めると、勝負どころの手応えはバッチリ。ゴール前の激しい攻防を、豪快に末脚を伸ばして差し切った。

 川島正は「ホームでペースが上がって競馬しやすかったです。有力馬が前に見えてて、ちょうどいい目標になりました。この馬らしさを引き出せるなと思って、あとは馬を信じて最後までしっかり追いました」と愛馬とのあうんの呼吸で勝利をたぐり寄せた。これには管理する佐藤太師も「展開が向きましたね。でも鞍上も冷静だったし、うまくリードしてくれました」と満面の笑みを浮かべた。

 力強い差し切りで確かな能力をアピール。指揮官は「次走は未定です」と白紙状態だが、重賞Vで視野が広がったのは確か。今の走りなら全国どこでも戦える。これからの活躍を期待したい。

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