【秋華賞】タガノエルピーダ 上昇一途 ここまでは“計算通り”大舞台で本領発揮だ

デイリースポーツ

2024年10月09日(水) 06:00

 秋華賞で大駆けを狙うタガノエルピーダ=撮影・石湯恒介

 「秋華賞・G1」(13日、京都)

 ローズS4着のタガノエルピーダが、虎視たんたんとビッグタイトルを狙っている。オークスは途中でやめるようなところがあって16着と敗れたが、ひと夏を越して心身ともに成長を遂げた。昨年は牡馬相手の朝日杯FSで3着と好走した実力馬。牝馬3冠最終戦で、本領発揮を目指す。

 休み明けを一度叩いて、陣営のもくろみ通りに状態を上げている。前哨戦のローズSでは4着だったタガノエルピーダの本番は、あくまで今回。プラス12キロと馬体が増えて成長が見られ、負けたとはいえ勝ち馬とはわずか0秒3差。G1馬レガレイラには先着している。始動戦としては十分、合格点を与えられるレースぶりだった。

 斉藤崇師は「前走後もしっかりとカイバを食べていますし、順調です。春もチューリップ賞(4着)を使って、忘れな草を勝っていますからね。使って良くなる馬だと思います」と、上昇ぶりに手応えを見せる。担当の和田助手も「前走の疲れもなく、すぐに体は戻りました。一度使って前向きさが出ています」と、仕上がりの良さに自信を見せる。

 何としてもラスト1冠を手中に収めるべく、今回は調整メニューに変化を加えた。忘れな草賞のレース前から、栗東CWがメインだったが、今回から坂路での追い切りに切り替えた。指揮官は「(CWで)長めを追うより(坂路の)短い距離の方が集中できるかなと。もともと2歳の時は、坂路で追って結果を出している馬ですしね」と、その意図を説明する。牡馬相手の朝日杯FSで3着に食い込んでいる実績馬。鞍上も当時騎乗していた団野が務める。クラシック候補と呼ばれた2歳時の輝きを取り戻せれば、一発があっても不思議はない。

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