【府中牝馬S】ブレイディヴェーグ 11カ月ぶりも上がり3F最速差し切った! 宮田師「さすがG1馬」

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2024年10月15日(火) 05:13

<東京11R・府中牝馬S>力強い走りでレースを制したブレイディヴェーグ(撮影・村上 大輔)

 これがG1馬の底力だ。重賞馬8頭、豪華メンバーがそろった「第72回府中牝馬S」が14日、東京競馬場で行われ、2番人気ブレイディヴェーグが差し切りV。昨年のエリザベス女王杯に続く重賞2勝目を挙げた。

 11カ月のブランクを感じさせない剛脚。秋晴れの競馬日和とあって今年の東京ではダービーに次ぐ5万7500人で埋まったスタンドが沸いた。宮田師は「さすがG1馬。馬に対して敬意しかない。感動した」と目を輝かせた。

 出遅れ気味のスタートで道中は後方からとなったが、4角では手応え抜群。直線は外からメンバー最速タイとなる上がり3F32秒8の切れ味を披露し、鮮やかに前を捉えた。6日の毎日王冠(シックスペンス)から重賞騎乗機会3連勝のルメールは「(前日に秋華賞を制した)チェルヴィニアと同じくらいポテンシャルが高い!」と相棒のパフォーマンスに感嘆した。

 苦しい期間を乗り越えた。今年はドバイターフを始動戦に設定していたが、右飛節の炎症で回避。秋初戦として考えていた新潟記念もトモの軽度の筋肉痛で出走がかなわなかった。「ケガをしてから苦しい時間だった。その中でこれだけの走りを見せてくれた。本当に素晴らしい」と指揮官は胸をなで下ろした。

 師は今後について「反動が出ないことを祈って次に向けて無事にいければ」と明言を避けたが、G1戦線を引っ張っていく存在であることは間違いない。帰ってきたブレイディヴェーグ。再びあっと驚くレースを見せてくれるに違いない。

 ◆ブレイディヴェーグ 父ロードカナロア 母インナーアージ(母の父ディープインパクト)20年4月11日生まれ 牝4歳 美浦・宮田厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績6戦4勝(重賞2勝目) 総獲得賞金2億2687万6000円 馬名の由来は広い道(オランダ語)。

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