3連単222万円の“オオバンブルマイ” 後の5億円レース勝利馬が凱歌を揚げた京王杯2歳S

2024年10月29日(火) 07:30

22年の京王杯2歳Sを制したオオバンブルマイ(22年11月撮影、ユーザー提供:かゆずあさん)

 1着賞金約5億円の昨年のゴールデンイーグルを制して世界に名を轟かせたオオバンブルマイだが、デビュー当初から注目を集めていたわけではなかった。だが、無傷の2連勝で重賞初制覇を果たすと一躍世代の注目馬に。そんな飛躍を遂げた22年の京王杯2歳Sを振り返る。

 オオバンブルマイは父ディスクリートキャット母ピンクガーベラ、母の父ディープインパクトの血統。母は未勝利馬。そのきょうだいにはブランボヌールビアンフェと2頭の重賞勝ち馬がいたものの、いわゆる評判馬ではなかった。それでも9月の中京でデビューすると5番人気で勝利。そして2戦目に据えたのが京王杯2歳Sだった。

 1番人気は小倉2歳S覇者のロンドンプラン。以下、ペースセッティングヤクシマと続き、オオバンブルマイは単勝51.0倍の10番人気。全くの伏兵だった。しかし、後に世界に羽ばたく素質馬にとっては、ここも通過点に過ぎなかった。スタートを決めると、横山武史騎手は好位のインを確保。前半3Fは34秒6だから、決して速くはない流れだ。迎えた直線、残り200m手前で先行2頭の外に出すと加速。一気に抜け出し、あっさりと重賞初制覇を収めた。

 2着が11番人気のフロムダスク、3着が5番人気スピードオブライト。人気馬は総崩れで、馬連は6万5910円、3連複は25万7030円、3連単は222万1830円の大波乱。まさに「オオバンブルマイ」という結果になったのだった。

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