自身2度目の偉大な記録 武豊騎手のエリザベス女王杯4連覇から20年

2024年11月05日(火) 07:00

01年のエリザベス女王杯を制したトゥザヴィクトリー(01年11月撮影、ユーザー提供:どべさん)

 ジョッキーの同一GI・4連覇は武豊騎手しか達成していない記録である。しかも2度だから凄い。一回目は89〜92年の天皇賞(春)。そしてもう一回は、意外に思われるかもしれないが01〜04年のエリザベス女王杯だ。偉業から20年が経った今、この4勝を改めて振り返りたい。

 4連覇の幕開けは、今も語り継がれる神騎乗だった。デビューから一貫して逃げ先行策を続けていたトゥザヴィクトリーで、まさかの後方待機に出たのだ。しかもスタート直後、馬群から距離をとって、ポツンと外目を走らせる奇策中の奇策。これは行きたがる気性を考慮し、落ち着かせるための賭けだった。多くのファンはどよめいたが、名手の策は吉と出る。道中でしっかりと脚をためると、直線では馬場の外目から末脚爆発。5着までの着差がハナ、ハナ、クビ、クビという大接戦を制し、パートナーをGI初制覇に導いたのだった。

 一転して02年は横綱相撲だった。デビューから5戦5勝、前走では秋華賞を圧勝していたファインモーションで参戦。好位で脚をためると、直線で楽々と後続を突き放し、2着のダイヤモンドビコーに2馬身半差の圧勝。全く危なげのないレース運びで、単勝1.2倍の圧倒的支持に応えてみせた。

 そして03年と04年はアドマイヤグルーヴで連覇を果たす。1年目は同期の3冠牝馬・スティルインラブとの一騎打ちだった。ライバルをマークするように運び、直線で一気に脚を伸ばすと、僅かにハナ差の辛勝。牝馬3冠の雪辱を果たすとともに、パートナーに悲願のGIタイトルを送った。続く04年は堂々たる勝利だった。道中は中団で脚をためる形。直線でじわじわ伸びると、押し切りを図るオースミハルカをゴール前で捕らえ、レース史上2頭目の連覇を果たしたのだった。

関連情報

みんなのコメント

フィルタ

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

      ニュースを探す