JRAは28日に行われた第2回裁定委員会を受けて同日、東京都港区の本部で会見を開き、平成以降で最長となる12か月の騎乗停止処分となった小林勝太騎手＝美浦・小野次郎厩舎＝について、処分を下した経緯を説明した。

　11月13日に12か月の騎乗停止処分後に騎手免許を取り消した永野元騎手への調査の過程で、小林勝騎手と通信機器のやりとりが判明。10月7日に行った事情聴取のなかで「2台目のスマホは売却した」と虚偽の申告をしたうえに、売却書類などの提出を求めたJRAに対して、真摯に応じなかった悪質性も加味したとの見解を示した。

　永野元騎手は12か月の騎乗停止が決まる前から引退の意思をJRAに伝えていたが、現時点で小林勝騎手からそのような話は聞いていないと明かした。