【スプリングS】フィエールマン初年度産駒の遅れてきた大物 2億1000万円馬がデビュー2戦目で皐月賞切符取り狙う

スポーツ報知

2025年03月11日(火) 06:10 4 12

戸崎との初コンビで臨むダノンセンチュリー(カメラ・荒牧 徹)

◆第74回スプリングS・G2(3月16日、中山・芝1800メートル)

 今週は3重賞が行われ、皐月賞(4月20日、中山)トライアルのスプリングS・G2(16日、中山=3着まで優先出走権)ではフィエールマン初年度産駒のダノンセンチュリー(牡3歳、萩原清厩舎)がレース初となるデビュー2戦目での勝利を狙う。

 皐月賞への切符をかけた舞台で、フィエールマン初年度産駒の真打ちがベールを脱ぐ。22年のセレクトセール当歳で2億1000万円の値がついたダノンセンチュリー天皇賞・春を連覇した父の産駒では最高落札額で、伯母が09年の仏1000ギニー馬のイルーシヴウェーヴという血統馬はデビュー前から注目を集めていた。

 父と同じく3歳になってから初戦を迎え、非凡なセンスを見せた。スタートを決めてハナを切ると前半1000メートル通過63秒2の緩い流れでもぴたりと折り合い、直線に入るとしっかりと加速。ラスト2ハロンを11秒0―11秒0でまとめて快勝した。当時、騎乗したキングは「リズム良く折り合って最後もいい脚を使ってくれたし、賢い馬」と高く評価していた。

 5日の1週前追い切りには今回コンビを組む戸崎が騎乗し、美浦・Wコースで5ハロン65秒8―11秒5、年長馬のシトラール(4歳1勝クラス)を相手に余力十分の手応えで併入した。デビュー前の追い切りに騎乗したことがある戸崎は「操縦性やコンタクトを教えている段階ではありますが、馬は成長して感じがいい。もともと身体能力があると思っていてレベルが高い」。先週まで26勝を挙げ、リーディングを走る鞍上の拳には素材の良さと成長が伝わっている。

 萩原厩舎の「ダノン」といえば19年の日本ダービーで首差2着(1着はロジャーバローズ)まで迫り、21年の安田記念を制したダノンキングリーが記憶に新しい。厩舎の先輩は3戦目の共同通信杯で重賞初勝利を手にしたが、キャリア2戦目でのVとなればスプリングS史上初。遅れてきた大物候補が、昨年の最優秀2歳牡馬クロワデュノールなどが待つクラシック戦線へ、大きな一歩を刻む。(浅子 祐貴)

 ◆フィエールマン 父はディープインパクトで18年1月に東京で新馬勝ちをし、4戦目の菊花賞でG1初制覇。その後も中長距離戦線で活躍し天皇賞・春では史上5頭目の連覇(19、20年)を達成した。20年の有馬記念3着を最後に引退。JRA通算12戦5勝(うち海外1戦0勝)。重賞3勝は全てG1。21年から北海道日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬入り。初年度産駒の3歳世代はJRAで52頭がデビューし、11頭が勝利。

関連情報

みんなのコメント

4
フィルタ

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

ニュースを探す