【ドバイターフ】“コップ1杯の水”親子2代で貫いた池江流調教の極意 3冠トレーナーの親子が信じた“調教の本質”とは

デイリースポーツ

2025年04月07日(月) 06:00 1 17

 ロマンチックウォリアー(右)とのたたき合いを制したソウルラッシュ(撮影・島田敬将)

 「ドバイターフ・UAE・G1」(5日、メイダン)

 昨年のマイルCS覇者で4番人気のソウルラッシュ(牡7歳、栗東・池江)が、香港のG1・10勝馬ロマンチックウォリアー(セン7歳、香港)と大接戦を制してG1・2勝目を飾った。管理する池江泰寿調教師は悲願の海外G1初勝利。

  ◇  ◇

 オルフェーヴルなど数々の名馬を手掛けてきた池江師も、常に順風満帆だったわけではない。厩舎を支える攻め専(主に調教を担当する助手)の度重なる負傷離脱があった21年には、15年間続いたJRA連続重賞V記録がストップ。近年はリーディング争いからも遠ざかっていた。そんな苦境でも貫いた信念がある。それは、ディープインパクトを育てた父・泰郎元調教師の教えだった。

 「調教はコップに水を注ぐ行為に似ている。いっぱい過ぎると水があふれる。少な過ぎても駄目。調教も同じ。やり過ぎても、やらなさ過ぎても駄目。一頭一頭の日々変わる器、その総量を見極め、ギリギリまで注ぐことが大事なんだ、と-」

 勝ちたい気持ちは常に持ち続けている。ただ、いかなる状況でも、結果にのみこだわって過度に強い調教を課すことはなかった。各管理馬が、その日にできる最善の調整を積み重ねる。3冠トレーナーの親子が信じた“調教の本質”。ソウルラッシュで達成した開業22年目で初の海外G1制覇は、その信念によってつかんだ栄冠に違いない。(デイリースポーツ・大西修平)

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