◆第43回ニュージーランドT・G2(4月12日、中山競馬場・芝1600メートル＝3着までにNHKマイルCの優先出走権)

　まだ見限ることはできないと思っている。コートアリシアン(牝3歳、美浦・伊藤大士厩舎、父サートゥルナーリア)は新馬戦を5馬身差で圧勝。ポテンシャルの高さを示したが、2戦目の新潟2歳Sでは周りのムチの音に反応してしまい、早めに先頭に立つ想定外の形で半馬身差の2着。阪神JFは直前の雨や開催が進んだ内を通るしかなく、陣営にとっても2歳時の重賞は誤算が重なって6着に終わった。

　年明け初戦のクイーンCは直線に入ってグンと加速。一瞬は期待を抱かせる脚を使ったが、残り1ハロンあたりで他馬と脚いろが同じになり4着に敗れた。伊藤大士調教師は「使える脚が短いのかも」と分析。小回りの中山に替わって改めての構えを見せる。

　思い返せばクイーンCの1週前追い切り後、美浦で騎乗した坂井瑠星騎手が「大きいところを取らないと」と高評価していたことを指揮官が明かしていた。前3走の敗戦を誤算や舞台適性に求めれば、今回こそ真価を発揮する可能性はある。