【デイリー杯2歳S】アドマイヤクワッズ ど根性V!圧巻2歳コースレコードで出世レース制す

スポニチ

2025年11月16日(日) 05:20

<京都11R・デイリー杯2歳S>カヴァレリッツォ(右)との叩き合いを制したアドマイヤクワッズ (撮影・亀井 直樹)

 2歳G2「第60回デイリー杯2歳S」が15日、京都競馬場で行われ、坂井瑠星(28)騎乗の1番人気アドマイヤクワッズが内から差し切り、重賞初制覇を飾った。勝ち時計1分33秒1は2歳コースレコード。友道厩舎は18年アドマイヤマーズに続く当レース2勝目となった。国内外のマイルG1・3勝を挙げた偉大な先輩の背中を追い、今後は朝日杯FS(12月21日、阪神)を目指す。

 直線で西日に照らされたアドマイヤクワッズの勝負根性が光った。残り250メートル、単勝2・6倍で並んだカヴァレリッツォの内から馬体を併せると、ゴールまで激しい叩き合いが続いた。最後の最後で頭差グッと前に出たクワッズに軍配。昨年のランフォーヴァウに続く当レース連覇を飾った坂井は「初戦から非常に期待していた。使って順調に良くなっていましたし、力通りだったと思う」とパートナーの素質を評価した。

 道中は後方に待機。直線で先行勢が進路を外に求めた隙を突き、インから押し上げた。鞍上は「この馬のリズムで運んだ。反応は凄く良かった」と回顧。勝ちタイム1分33秒1は、13年ホウライアキコが記録した2歳コースレコードを0秒1更新。3着馬を5馬身突き放す一騎打ちを制し、重賞タイトルを手にした。

 鞍上はみやこSに続く2週連続重賞制覇。米BCクラシックで世界の頂点に立ったホープの勢いは止まらない。JRA重賞は25勝目だが、友道厩舎とは12度目のタッグで初勝利。「友道厩舎にはたくさん乗せていただいていて、初めて重賞を勝てた。オーナーにもたくさん乗せていただいている。そのチームで勝ててうれしかった」と感謝した。

 東京の新馬戦に続く連勝を飾り、将来は明るい。当レースは過去8年の勝ち馬のうち4頭がG1馬に出世。厩舎の先輩アドマイヤマーズもその一頭だ。友道師は「今日はテンから楽に追走できていた。違うコース、違う条件をこなしてくれて収穫が大きかった」と目を細めた。偉大な先輩と同じ道をたどるべく、次に向かうのは朝日杯FS。坂井は「初戦、2戦目といい内容。上のクラスでもやれる力がある」と意気込んだ。“チーム・アドマイヤクワッズ”の冒険は始まったばかりだ。

 ◆アドマイヤクワッズ 父リアルスティール 母デイトライン(母の父ゾファニー)23年1月23日生まれ 牡2歳 栗東・友道厩舎所属 馬主・近藤旬子氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績2戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金4580万8000円 馬名の由来は冠名+4枚の同じ数字のカードがそろった強力な役(ポーカー用語)。

関連情報

みんなのコメント

フィルタ

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

      ニュースを探す