【鳴尾記念】6歳デビットバローズ 待望重賞初V 岩田望完璧騎乗「強い勝ち方だった」

スポニチ

2025年12月07日(日) 05:05

直線で抜け出し勝利するデビットバローズ(中央)(撮影・亀井 直樹)

 14年ぶりに冬の仁川に戻ってきた伝統のG3「第78回鳴尾記念」が6日、阪神競馬場で行われ、2番人気デビットバローズが1分43秒7の好時計で優勝。5度目の重賞挑戦で初めてのタイトルをつかんだ。鞍上の岩田望来(25)は、6月開催だった昨年(ヨーホーレイク)に続く同レース連覇となった。

 阪神競馬開幕を彩る完勝だった。前半5F57秒1のハイラップを楽に好位で追走したデビットバローズが馬群真ん中から抜け出すと、後続を2馬身突き放してゴール板を駆け抜けた。鞍上の岩田望は何度も喜び爆発のガッツポーズ。「道中はこれで負けたら仕方ないくらいの感じだった。強い勝ち方だった」と6歳にして悲願の重賞初制覇となった相棒を称えた。

 五分のスタートから先行馬の後ろをピタリマーク。じっくりためた脚が直線で爆発するともう止まらない。残り200メートルで先頭に立つと、あとは独走だった。岩田望は「ゲートだけしっかり決められるようにした。先頭集団の後ろで馬のリズムを崩さずできた結果」とレースを振り返った。

 セン馬の鳴尾記念制覇は11年レッドデイヴィス以来14年ぶり2頭目。先週のジャパンCをワールドレコードで勝利し、日本に衝撃を与えた世界王者カランダガンに続いて、今週もセン馬がまた勝った。昨年7月函館記念16着後に去勢して5走目。重賞起用の近2走は結果が伴わなかったが、得意とする冬に成長した姿を見せた。香港出張中の上村師に代わって取材に応じた、同馬を担当する兄の上村典久厩務員は「夏はダメだけど冬場はいい。状態がとても良かった」。苦手な夏を休養に充てたことで本来の鋭い切れ味が戻った。岩田望も「セン馬になってから精神面が安定して、これからもっと良くなる」と展望する。円熟味を増す6歳はまだまだ強くなる。

 デビットバローズ 父ロードカナロア 母フレンチビキニ(母の父サンデーサイレンス)19年5月22日生まれ セン6歳 栗東・上村厩舎所属 馬主・猪熊広次氏 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績18戦6勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億6639万3000円 馬名の由来は人名より+冠名。

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