安田記念(GI・芝1600m)に出走予定の
リアルインパクト(牡6・美浦・
堀宣行厩舎)の追い切りが6月5日に行われ、その後、
戸崎圭太騎手と
堀宣行調教師の共同記者会見が行われた。
戸崎圭太騎手「今日はポリトラックで半マイルから時計を出して、終い中心に少し強めの追い切りをしました。雰囲気がありますし、とてもフットワークが良くて順調です。
普段は大人しい馬ですが、レースに行ってからヤル気を見せてくれます。ここ2戦1200mで走りましたが、少し出遅れたり、馬場が悪かったりで結果が出ませんでしたが、良い刺激にはなったと思います。
東京マイルは
安田記念(2011年)を勝っていますし、広いコースも合っていますから、この馬にとって好条件だと思います。最近は前々で競馬をしたいと考えていますので、枠順次第にはなりますが、しぶとさを生かすレースをしたいです。枠は外より内がほしいですが、スタートを出ればある程度前には行けるので、外枠でもさほど気にしません。
リアルインパクトに跨れるだけで幸せを感じますし、感謝の気持ちもあります。その気持ちを込めてレースに臨みたいです。
今回はGI馬も揃っていますし、レースが盛り上がると良いですね。この馬に乗せて頂けることは嬉しいですし、またこのコンビでレースに挑戦できるわけですから、良い競馬ができると信じています。馬も順調に来ていますので、応援よろしくお願いします」
堀宣行調教師。
「通常はウッドチップで追い切ることが多いのですが、ここのところ馬が環境に慣れ過ぎてしまっていたので、少し新鮮な気持ちにさせようということと、あまり追わずに速いラップを経験させたかったので、ポリトラックで追い切りました。ジョッキーが乗ってステッキを入れれば、GIを勝った競走馬ですし、それなりの時計は出ますけど、自ら走るという気持ちを引き出すことが重要だと思いますので、今回の追い切りが刺激になればと思っています。終いの動きは良かったですし、順調に仕上がっています。
これまでの2戦とは大きくは変わらないですけど、毛ヅヤも良くて体調面はアップしています。輸送が馬体重にかなり影響する馬ですが、今回は関東圏のレースですし、ここ最近の関東圏のレース体重とほぼ変わらないと思います。昨日で533キロでした。
昨年の春は状態が良くなかったのですが、去年の秋から復調を感じていますし、おととしの状態と遜色ない感じに戻ってきています。GI馬もそうですが、まだ対戦していない相手にも有力馬がいます。そのあたりは相手との力関係になると思いますが、今回GIの流れの中でそれらの相手と戦ってみてどうかということだと思います。
展開については、スローではない方が良いでしょう。現状、ゲートに癖はありません。位置取りなど細かいところが問題になると思うので、枠順が出てからジョッキーと作戦を考えるつもりです。
GIを勝たせてもらった舞台で、馬も復調してきていますし、追い切りは終わりましたが、この後も良い状態で臨めるよう調整して、良い競馬をお見せできればと思っております」(取材・写真:佐々木祥恵)
2014/6/5 21:28
マイルで激変、次は戸崎の番。