エーシントップなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2014年08月28日(木) 12:30 1 4

気持ちが乗ってくれば来週はさらに速い時計が出そうなエーシントップ(撮影:井内利彰)

 最近は晴れる日が少ないくらいで、曇り時々集中豪雨といった感じ。先週23日、24日も前が見えなくなるくらいの雨が降ったので、ウッドチップには水分がたっぷりと浸み込んでいる。26日に坂路の逍遥馬道を歩いた時もかなり重さを感じた。

 27日は雨は降らなかったものの、28日は朝から雨。ただ雨具を着用していなくても、雨をしのぐことができる量。とにかく曇り空が多いので、気温が上がらない点は馬にとっても都合がよいかも知れない。

【坂路/4F51.9秒】
 27日。一番時計はレモンティー(栗東・中尾秀正厩舎)の4F50.5秒。3歳未勝利なので、すごい時計と思うかも知れないが、自己ベストは4F49.9秒(2014年5月22日)を持っている馬。その数字から、今回の追い切り時計を見れば、時計の掛かる馬場という推測はできる。また、4F51秒台は3頭しかおらず、時計の出ない馬場であることは間違いない。

 そんな馬場でも、4F53.4~3F37.9~2F24.4~1F12.1秒とゴールが近付くにつれて、加速するラップを踏めたのが、オリービン(栗東・橋口弘次郎厩舎)。登録のあった関屋記念に出走しなかったのは、アクシデントではなく、朱鷺Sに目標を切り替えたため。レースまで時間があったものの、うまく調整が進められて、最終追い切りの動きに繋がった印象がある。

 28日。調教中に雨は降っていたものの、馬場自体は前日と変わりなし。この日、セントウルS(9月14日・阪神芝1200m)に向けた、2週前追い切りを行ったのがエーシントップ(栗東・西園正都厩舎)。今週は気合を乗せる意味で、エーシンマックスとの併せ馬を行い、武幸四郎騎手(レースでも騎乗)が跨っての追い切りだった。

 追走して、早々に並びかけると、最後は少し前に出て先着。時計は4F52.9~3F38.0~2F24.8~1F12.6秒と極端に速くはないが、余力ある状態でこの数字なら悪くない。これで気持ちが乗ってくれば、来週はもっと速い時計が出そう。

 先週の馬場差が「+0.4秒」。今週は雨の影響を多分に受けており、時計の掛かる馬場になった。全体的な時計の出方を見て、今週の馬場差は『+0.6秒』で、27日、28日とも記録している。

【CW/5F66.5秒】
 同じウッドチップ馬場の坂路は時計が掛かっているが、Cコースに関しては、さほど影響がない。同じ雨量で馬場差が違う点については「路盤」「水はけ」が影響しているのではないだろうか。特に27日の1回目のハロー(整地)が終わってからは、速い時計が出ていた印象がある。

 28日に単走で追い切られたのが、アドマイヤラクティ(栗東・梅田智之厩舎)。先週、栗東へ帰厩したばかりだが、道中はスピードに乗って、6F81.4~5F65.9~4F51.5~3F37.7~1F12.8秒と速い数字をマーク。天皇賞春13着と惨敗しているが、うまくリフレッシュして態勢を立て直した印象がある。

 先週の馬場差は「+0.1秒」。文中に速い時計という表現をしているが、それはあくまで馬場が重いことを想定しての話。通常よりは時計の掛かる馬場であることは間違いなく、27日、28日とも先週より少し時計の掛かる『+0.2秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は2歳馬の追い切りが中心。新馬コスモアルゴルの追い切りを見ると、芝の塊が飛んでいたので、馬場は雨の影響でかなり緩くなっていたと思われる。よって、馬場差は27日、28日とも『+1.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場は5F61秒台もいて、いつも通り、基準時計より速い馬場。よって馬場差は、27日、28日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

関連情報

みんなのコメント

1
フィルタ

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

ニュースを探す