ヴィクトリアマイル、各馬の一長一短とポイントとなる穴馬

2014年05月16日(金) 18:00


◆セオリー通り4歳馬中心だが…

 ヴィクトリアマイルはこれまで4歳馬優勢で来たので、まずは4歳馬の中から本命馬候補を物色したいところ。ただ各馬とも一長一短がある。

 1番人気になりそうなスマートレイアーの「短」はやはりスタート。もうひとつは極端な前掲ラップになった場合だろう。前が崩れるから差しが届きやすいという話ではなく、この馬の長所である決め手を削いでしまう。「長」は1600mをまたいでどちらの距離でも好走していること。本来距離延長でG1というのは嫌な形だが、ここ2年ほど東京芝1600mは1400mから来た馬も走っているし、先週はまさにそんな形の複穴が出た。  デニムアンドルビーは、1600mが短すぎたという結末が怖いところ。ただ、単純に地力だけを取ればメンバー内でもトップクラスだし、東京コースも良い。牝馬戦だと結局距離適性より地力勝負になることも多い。その観点から、この馬を重視しようと考えている方にはラキシスもヒモに取ることをおすすめしたい。  メイショウマンボは前走の大敗が気がかりだが、速い上がりを使えるわけでもない馬があの流れであの位置にいたら負けるのは仕方ないとも言える。ここまで大敗の次走はケロリと復活してきただけに、まだ見限れない。

 他の4歳馬では・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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