良馬場ならば“下剋上”も!〜山崎エリカ/マーメイドS

2014年06月09日(月) 18:00

13年マーメイドS

◆馬場悪化すればフーラブライドの好走率は上がる

 マーメイドSは2006年にハンデ戦となるまでは、秋のG1戦線へ向けて飛躍が期待されるレースでした。2006年以前の勝ち馬を見ても、エアグルーヴやアドマイヤグルーヴなど、名だたる牝馬ばかりです。しかし、2006年以降は、秋のG1戦線へはほぼ繋がらないレースとなりました。

 その理由としてマーメイドSがハンデ戦になったことよりも、同時にVマイルが創設されたことが大きく影響しているのでしょう。牝馬の一線級は、春のVマイルを大目標とし、そこで勝ち負けした馬の大半は休養に入ります。また、Vマイルで上位入線し、色気を持ってここへ出走してくる馬もいますが、Vマイルを大目標にした馬など、格下相手でも容易に通用しないのがお約束。かつて1番人気に支持されて馬券圏内だったニシノブルームーンの着順(4着)がそれを証明しています。

 簡単に言うと、マーメイドSはVマイルで好走した馬は消しで、Vマイル組よりも勢いのある馬優勢のレース。しかし、今年はさすがに学習したのか(?)、Vマイルの好走組が不在。Vマイル組では唯一13着に敗れたフーラブライドが出走してきますが、この馬は明らかにレース序盤のスピード不足でポジションが悪くなってしまったのが敗因。先週の安田記念のように消耗戦になるか、道中でペースが緩んだところでポジションを押し上げていくかではないと、マイル重賞での好走は不可能に近い馬です。

 つまり、フーラブライドは芝1600mよりも・・・

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No.1予想家(丹下日出夫、井内利彰、山崎エリカ、大石川大二郎、古澤秀和)が週替わりで重賞レースの展望を披露。思わぬ激走馬や消し馬など、馬券のヒントが盛りだくさん!

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