順調な夏を過ごす太、そこに立ちはだかる“小倉の天敵”

2014年09月02日(火) 18:00

小牧太

この夏は順調に勝ち星を積み重ねた小牧騎手ですが、夏の小倉にはどうやら“天敵”がいるようで…

今回は、ユーザーのリクエストに答え、クールホタルビやドルメロで出走した2歳オープンや、クラレントの中京記念など、夏の注目レースを改めて回顧。そのほか、この夏は順調に勝ち星を積み重ねた小牧騎手ですが、夏の小倉にはどうやら“天敵”がいるようで…。8月中旬までの夏競馬を振り返ります!

(取材・文/不破由妃子)


アイツにはいつも接戦で負けているような…

──先週に続き、今回も2歳馬のお話から。「クールホタルビのフェニックス賞とドルメロの中京2歳Sについて、小牧騎手の回顧がお聞きしたいです」というリクエストがきています。

小牧 クールホタルビのフェニックス賞は、あのペースなら勝っておかなアカンねぇ(2着)。あれだけうまく逃げられると思わんかった。なんせ持ったままやったからね。しかも、2番手の人気していた馬(ノーブルルージュ)が引いてくれたわけやから、あれで逃げ切れなかったのはちょっと物足りんね。追ってからがもうひとつなので、すんなり行ったほうがいいんやろうけど。

──初戦は追ってからいい脚を使いましたよね。

小牧 そうそう、これは強いと思ったんやけどねぇ。メンバーが弱かったんか…。次(小倉2歳S)も無理には行かんけど、いいスピードを持っているのは確かやからね。スピードを生かせれば、チャンスは十分あると思ってます。中京2歳のドルメロは、内枠がこたえたね。行かなアカンような流れになってしまって。でも、あの馬は走るよ。帰ってきたら十分楽しみはあると思う。

──そのほか、夏の小倉で印象に残ったレースはありますか? この夏は、勝ち星のペースも上々でしたが。

小牧 キタサンエピソード(8月9日・筑紫特別)は完璧に乗れたね。“ここで勝たな!”と思ったレースでもあったし。

──そういえば、キタサンエピソードは小牧さんでしか勝ってないんですよね。

小牧 あ、そうなの? 知らんかった。そういうの、たぶん先生も気づいてへんのやろうなぁ(苦笑)。

──ちょっと意外でしたが、2年ぶりの勝利だったんですよね。

小牧 そうそう。もともと逃げ馬じゃなかったのに、ハナにいく競馬が多かったもんやから、折り合いがつかんようになってしまってね。それで勝てなくなって。もともとは2、3番手で十分競馬できる馬なんやけどね。僕もそれはわかってるんやけど、馬がもう変わってしまって。でも、この前は流れも向いたし、小倉の平坦馬場はやっぱり合ってた。快勝でしたわ(昇級戦となった次走の天草特別は、道中3番手からコンマ1秒差3着)。

──久々の騎乗となったアドマイヤギャラン(8月16日・博多S)も強かったですね。1頭だけ脚が違いました。

小牧 ああ、あれも強かったね。もうちょっと・・・

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小牧太

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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