【キシュトーーク!特別企画】『松山弘平×恩師・斉藤正行 対談』[第2回]

2014年09月10日(水) 18:00

松山弘平

松山弘平騎手が少年時代に通っていた阪神競馬場の乗馬センターの恩師・斉藤正行さんとの対談[第2回]。怒られてばかりいた松山少年ですが、辞めようと思ったことはなかったそうです。ところが、一度だけ乗馬を嫌になった時期があったとか。その理由とは?

(取材・文/大薮喬介)


後輩から頼られる存在だった松山少年

松山 阪神競馬場の乗馬センターに通っていなかったら、僕はジョッキーになっていなかったかもしれません。それだけ僕にとって、乗馬センターというのは大切な場所なんです。乗馬技術のことだけではなく、さまざまなことを教えてくださった先生方のおかげで、人間的にも成長できたと思っているんですよ。

斉藤 小学5年生から高校3年生までが同じグループにいるということが大切なんだよね。その団体のなかでは、実力があるからといって優遇されるわけじゃない。年上の者には年下の面倒をしっかりとみなさいと指導をしたりね。松山くんも、後輩の面倒をよくみていたよな?

松山 はい。先生から見た僕は、どのような子供でしたか?

斉藤 中学校に上がった頃は、もうしっかりしていて、後輩から頼られる存在だったよね。

松山 そんなことはないです。ただ、僕の面倒を見てくださっていた先輩が頼りになる方たちでしたから、その姿勢を見習ってはいました。

斉藤 そういった先輩後輩の関係は、人生において大事なことだからね。今の松山くんの活躍も周りの人たちに助けられているからで、松山くんもそれを理解している。そういった人柄が、乗馬センターに通っていたおかげだと思ってくれると、私もうれしいよ。

松山 入った当初は右も左もわからなくて、先生だけじゃなく、先輩からも怒られてばかりでしたけどね(笑)。それでも楽しい思い出ばかりで、苦労したなと思うような記憶がないんです。

斉藤 記憶から消しているだけじゃない?

松山 いや、本当にないんですよ。う〜ん、あったかなぁ。ああ、でも・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

ジョッキーズ

元祖「キシュトーーク」のレギュラー陣、国分恭介、国分優作、松山弘平、川須栄彦、高倉稜を中心に、栗東・美浦・地方からも幅広く、これからの競馬界を担うU25の若手ジョッキーたちが登場します!

関連情報

新着コラム

コラムを探す