2014年09月19日(金) 18:00
◆穴馬を探すポイントは「先行力」
今年の桜花賞とオークスは上がりの構造が全く違い、桜花賞はラスト3Fが11.4-12.8-12.1。1着から7着までは道中の通過順が2ケタだった馬ばかりで、全体にバテつつ馬群の前と後ろが入れ替わったような形だった。
一方オークスも差し・追い込み勢が来ているのだが、上がりは12.0-11.3-11.8。道中の4〜7ハロン目がすべて12.7秒か12.8秒だったこともあり、残り400mから鋭い脚を使う必要があり、ハープスターをもってしても物理的限界を超えられなかった。
この世代は阪神JFも上がりは11.7-11.6-12.2。阪神の外回りでよく見られる、後ろから2ハロン目が極端に速くて最速ラップになる形にはならなかった。チューリップ賞も11.5-11.4-12.0である。その意味ではオークスは目新しい形だったのだが、それでもチューリップ賞・桜花賞と同じ2頭が来ているあたり、結局は適性でなく、強い馬は強いという結果になっている。
オークス馬はローズSでの取りこぼしが多いのだが・・・
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須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。
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