キャプテン渡辺さんの話

2014年09月27日(土) 12:00


予想バトルの結果は…

 23日にBAOO高崎で開催した船橋競馬の予想バトル。キャプテン渡辺さん、赤見千尋さんと私の3人で、第10レースとメインの日本テレビ盃の2レースを予想しました。

 第10レースは3人マクラを並べて“討ち死に”。これはまぁ、驚くほどのことではありません。ところが、次の日本テレビ盃で大事件が起こりました。なんとキャプテンの2点予想が的中しちゃったのです!赤見さんと私はまたまたハズレ。というわけで、今回の予想バトルは見事キャプテンが優勝しました!!!

 それまで何人ものお客さんから「いつもテレビ見てるよ。それにしても当たらないねぇ。きょうは大丈夫かい?」なんて言われていたキャプテン。予想が当たっただけでなく、当然それなりに馬券を買っていたわけで、それも当たって二重の大喜び。さらに、「おう、当たったじゃないか、よかったねぇ」と心優しいファンの方々から握手攻めにあうわ、BAOO高崎の所長さんから賞品としてクオカードをプレゼントされるわで、そりゃぁもうちょっとした騒ぎになりました。

 とにかく、キャプテン渡辺さんというのは不思議な人です。「ウイニング競馬」の中でジャンポケ斎藤さんも言っていましたが、キャプテンが馬券を当てると、自分の当たりハズレは別として、なぜかホッとしちゃうんですよ。

 ふだんから「今月はピンチ」で、「家賃が払えない」だの「公共料金の滞納が続いちゃってる」だのと“アブナイ話”をしているものですから(決してウケ狙いではなく、どうやらホントの話のようです)、馬券が当たるかどうかは、彼にとってとても切実な問題なのです。

 もちろん、そういう事情はみんなよく承知しています。なので、運良くキャプテンが馬券を当てた時には、まわりの誰もが「あぁ、これでしばらくキャプテンも、まっとうな生活を送れるんだろうな」とホッとするわけです。簡単に言えば、“憎めないヤツ”ってことでしょうね。

 23日、BAOO高崎には、ふだんより多くのファンがご来場されたそうです。なにしろ高崎駅には予想バトルのPRポスターが貼ってありましたし、新聞の折り込みチラシでも宣伝されていたようなので。でも、その中には、“ナマ”のキャプテンに会うために来ていただいたものの、肝心の馬券は買わずに帰られた方もいらっしゃったのではないか、と思うのです。「JRAの馬券は買うけど、地方競馬は…」という方だったかもしれませんが。

 それはさておき、おかげさまで今回のイベントがそこそこ盛況だったので、どうやらBAOO高崎では、次なる予想バトルを企画しようと考えているようです。キャプテンのためにも、そして赤見さんと私のリベンジのためにも、ぜひ実現させてほしいものです。そして、今回は馬券を買わなかったみなさん、次はゼッタイ買ってくださいね!

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矢野吉彦

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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