スプリンターズSを「馬場適性と脚質、枠順」から斬る!

2014年10月03日(金) 18:00


◆「穴で面白い」のは…

 スプリンターズSは基本のテイストとしては堅いのだが、たまに極端な複穴が飛び込んでくる。単穴まで見込む必要があるのは雨が降ったときの逃げ馬なのだが、今回はハクサンムーンが人気でもあり、そちらの切り口は難しそうだ。

 オーソドックスな予想でシルシ上位を固め、そこに面白そうな複穴をプラスするのが良いと思うが、今年に限っては新潟の馬場も考慮しなくてはならない。Aコースを引っ張ってきて馬場が荒れているうちに、先週の内回りは1〜3着馬のほとんどが前へ行った馬と内から差し伸びた馬。外を回る差し追い込み馬は苦戦していた。馬場適性と脚質、枠順を意識する必要がある。

 人気はハクサンムーンだろう。路面が合うかどうか心配だと思っていたが、先週の競馬を見ると脚質のアドバンテージで相殺できるのではという印象。ただここへ来て外枠という課題が持ち上がった。前走で番手の競馬ができたのは収穫だが、アタマ鉄板とまでは言いづらい。

 高松宮記念の1番人気馬ストレイトガールも人気になるだろう・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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