2014年10月14日(火) 12:00
本来ならここで「内回り適性が要求されて人気馬が負け、人気薄が激走」となってくれると、穴党の欲求は満たされる。しかし実際には、あまりそのようなシーンは出現していない。
これが力量差によるものなのか、それとももともと両コースの行き来にさほどリスクはないのかを整理しておきたい。そこで今回は、未勝利戦まで含めて阪神芝1800m→京都芝2000mと使われた馬の成績を集計してみたい(阪神が改装された06年秋を起点とし、今年の春開催まで)。
当該期間に、阪神芝1800mを走った馬はのべ4790頭。そこで引退した馬もいるので、「その次走」は4236走となり、回収率は単84%・複83%。
そのうち京都芝2000mだったのは306走で・・・
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須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。
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